9月15日(月)に行われたセントライト記念(中山芝2200m)は、菊花賞トライアルとして例年通り注目を集める一戦となりました。開催2週目で馬場状態もまだ良好、例年同様に先行勢有利な展開になりやすい舞台で、今年も菊花賞に向けて見逃せない内容でした。
レース結果
順 | 枠 番 | 馬 番 | 馬名 | タイム | オッズ |
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1着 | 5 | 6 | ミュージアムマイル 牡3 500kg(+4) 戸崎圭 57.0kg 栗東・高柳大 | 2:10.8 (34.4) | 2.6倍(1人気) |
2着 | 5 | 5 | ヤマニンブークリエ 牡3 516kg(0) 横山典 57.0kg 栗東・松永幹 | 2:10.9 (34.4) 3/4 | 25.4倍(8人気) |
3着 | 6 | 8 | レッドバンデ 牡3 486kg(+2) 佐々木 57.0kg 美浦・大竹 | 2:10.9 (34.7) クビ | 4.4倍(2人気) |
払い戻し金
単勝 | 6 | 260円 | 1人気 |
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複勝 | 6 5 8 | 130円 420円 160円 | 1人気 8人気 2人気 |
枠連 | 5ー5 | 3,100円 | 12人気 |
馬連 | 5ー6 | 3,480円 | 15人気 |
ワイド | 5ー6 6ー8 5ー8 | 1,060円 300円 1,240円 | 15人気 1人気 18人気 |
馬単 | 6→5 | 5,140円 | 19人気 |
3連複 | 5ー6ー8 | 3,280円 | 10人気 |
3連単 | 6→5→8 | 19,770円 | 66人気 |
レース展開
ファイアンクランツがゲート内で暴れて潜ろうとした影響で外枠発走となった一戦。レースは大方の予想通りジーティーアマダンがハナを切り、サクラファレルが2番手に収まる形で進みました。すぐに隊列が決まったため前半はスローペース。向正面に入って後方にいたファイアンクランツが進出を開始するとペースが上がり、ロングスパート戦の様相となりました。
直線ではジーティーアマダンの脚色が鈍り、まずフィーリウスが先頭に立ちますが、その内から鋭く伸びたヤマニンブークリエが差し込み2着。さらに大外から1番人気のミュージアムマイルが力強く差し切って勝利しました。3着には逃げ馬の直後で脚を溜めていたレッドバンデが粘り込みました。
勝ち馬の評価
勝ち馬はスタートから中団外で折り合い、直線では余裕をもって差し切る正攻法の内容。スローペースからの瞬発力勝負にも対応できたのは大きな収穫で、距離2200mも問題なくこなせた。
次走は菊花賞ではなく天皇賞・秋を目指すことになるが、中距離路線での活躍に期待がかかる。
2・3着馬について
2着馬ヤマニンブークリエは道中好位のインでロスなく立ち回り、直線では狭い間を鋭く伸びてきた。横山典騎手の巧みな騎乗が光り、見事に菊花賞への優先出走権を確保した。
3着のレッドバンデは、逃げ馬の直後でロスなく立ち回り、直線で外に持ち出して3着を確保した。勝ち馬とは現状で力の差を見せつけられたものの、その勝ち馬は菊花賞には出走しない見込みであり、本番での巻き返し候補として注目できる。
レース総評
今年のセントライト記念は、ペースが落ち着いたことで瞬発力型の馬が優勢となりました。しかし、着順以上に中身の濃い内容を見せた馬も多く、菊花賞での逆転劇は十分あり得ます。
例年、このレースから菊花賞馬が誕生しているように、セントライト記念は本番直結の重要ステップ。秋のクラシック戦線を占う意味でも見逃せない一戦となりました。
まとめ
ファイアンクランツは返し馬からテンションが上がり、ゲート内でぶつけて出血してしまうアクシデントがありました。その影響もあってしんがり負けという結果に。次走以降は返し馬でのテンションチェックが大きなポイントとなりそうです。出血が見られたため、大事に至っていないことを願うばかりです。
一方、勝ったミュージアムマイルとダービー馬クロワデュノールは菊花賞には出走してこない見込み。秋の大一番・菊花賞を占う上で、今回の内容に加え、来週の神戸新聞杯の結果を丁寧に振り返ることが馬券検討のカギになりそうです。
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