【エリザベス女王杯2025】レース回顧

2024年の エリザベス女王杯(G1) は、今年も見応えのある一戦になりました。

この記事では レース結果・展開分析・好走理由・敗因分析・今後の狙い馬 を詳しくまとめ、

来年以降のエリザベス女王杯の予想につながるポイントを整理していきます。


■ レース結果(着順)

着順枠番馬番馬名タイムオッズ
1着47レガレイラ 牝4 480kg(+8)
戸崎圭騎手 56.0kg 美浦・木村厩舎
2:11.0 (34.2)2.3倍(1人気)
2着11パラディレーヌ 牝3 508kg(+6)
岩田望騎手 54.0kg 栗東・千田厩舎
2:11.3 (34.7)
1.3/4馬身
10.0倍(4人気)
3着612ライラック 牝6 456kg(-2)
藤岡佑騎手 56.0kg 美浦・相沢厩舎
2:11.4 (34.2)
1馬身
32.7倍(9人気)

■ 払い戻し金

単勝7 230円1人気
複勝7
1
12
130円
280円
460円
1人気
4人気
7人気
枠連14 690円2人気
馬連17 1,280円3人気
ワイド17 
712 
112 
610円
950円
3,430円
3人気
7人気
42人気
馬単71 1,720円3人気
3連複1 7128,920円26人気
3連単711224,680円52人気

■ エリザベス女王杯2025:レース概要

行われたものの、内ラチ沿いの傷みが進んだ やや外有利のコンディション。レースは想定どおり 平均ペースで流れ、隊列が早めに整う形となりました。

その影響もあり、中団〜後方でしっかり脚を溜めた差し馬が総じて上位を独占。

外目をスムーズに立ち回り、直線で確実に末脚を引き出せた馬が最後直線で伸びる、今の京都らしい差し優勢のレース展開が印象的な一戦だったと言えます。


■ レースのターニングポイント

● ポイント①:良馬場だったが内は荒れた状態

開催が進んだことで、先週の雨の影響もあり馬場の内側はやや荒れ気味。そのため、外を大きく回しすぎると距離ロスが大きく、走らせるコース取りによって明暗がくっきり分かれるコンディションになっています。どのゾーンを通るかが結果を左右する重要なポイント。

● ポイント②:逃げ馬のペースを読むことが重要になってくる

武豊騎手がどの程度のペースで逃げるかによって、レース全体の流れが大きく変わってきます。そのため、ペースの読みが予想において最重要ポイントになります。武豊騎手はスローに落として瞬発力勝負に持ち込むのか、あるいはある程度流れを作ってスタミナ戦に持ち込むのか——。その判断ひとつで、有利になる馬も不利になる馬も大きく変動するため、展開予想ではまず“武豊騎手のペース配分”をどう読むかが鍵となります。


■ 各馬の勝因・敗因を徹底分析

◆ 勝ち馬 レガレイラ:王道なレース運びで“横綱相撲の競馬”

スタートをしっかり決めると、無理に位置を取りに行かず馬なりのまま中団〜やや後方の外目を追走。4コーナーまではあえて追い出しを我慢し、直線で進路を外に取ると一気に加速して楽々と抜け出す“横綱相撲”の競馬で完勝した。

牝馬同士の一戦では、まさに力の違いを見せつける内容だった。


◆ 2着馬 パラディレーヌ:能力は証明も、あと一歩届かず

スタートはやや伸び上がるような形になったものの、すぐに立て直して中団のインをキープ。道中はしっかりと脚を溜め、空いた内ラチ沿いをロスなくじわじわと進出していった。
直線に向いて外へ持ち出すと一気に加速し、一度は先頭に立って「勝ったか」と思わせる伸びを見せたが、外から迫ったレガレイラに差されて惜しくも2着。

この馬としては持ち味を余すことなく発揮した内容だったが、勝ち馬の能力が一枚上だったと言わざるを得ない。

◆ 3着馬 ライラック:得意条件で、自分の競馬に徹し3着

2勝馬ながらエリザベス女王杯には4年連続の出走となり、これまで 2着・4着・6着 と徐々に着順を落としていた。しかし今年は再び存在感を示し、見事に馬券内へ返り咲いた。

レースでは折り合いに専念し、自分のリズムを守る競馬に徹した結果、ほぼ最後方からの追い上げに。直線だけで一気に3着まで押し上げる力強い末脚を披露し、改めてこのレースへの適性と地力の高さを感じさせる走りだった。


■ 今後の注目馬

● ココナッツブラウン(5着)

スタートはやや出負け気味ではあったものの、レガレイラを前に見る悪くないポジションを確保。しかし、道中は終始外々を回らされる形となり、そのロスが最後の伸びに響いた印象です。直線でも思ったほど脚を使えず、結果は5着まで。

馬体重も減らず、当日の輸送も問題なくこなしたように見えただけに、この馬らしい鋭い伸び脚を発揮できなかったのは残念でした

● セキトバイースト(6着)

人気薄で狙っていたセキトバイーストは、終始インを通る形になってしまったのが非常に残念でした。浜中騎手にも何らかの意図があったのだと思いますが、この馬の持ち味である“外から早めに先頭へ並びかけて粘り込む競馬”をまったく活かせず。

さらに、直線でも最後の最後まで内の荒れた馬場を自ら選んで通ってしまい、その結果の伸び欠きだっただけに悔しさが残る内容でした。


■ エリザベス女王杯2025のまとめ

結果的にレガレイラは、牝馬同士では力の違いをはっきりと示す快勝となりました。

これまで重賞勝ちはすべて中山競馬場で挙げてきましたが、今回はキャリア初の“中山以外”での重賞制覇。新たな適性と成長を感じさせる一戦だったと言えるでしょう。

個人的にも、非常に見応えのあるレースでした。

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