【天皇賞・春2026】レース回顧|クロワデュノールが写真判定を制しGI4勝目

2026年5月3日(日)、京都競馬場で第173回天皇賞(春)(GI)が行われました。

1番人気クロワデュノール(北村友一騎手)が、ゴール直前で12番人気ヴェルテンベルクの猛追を受け、写真判定に持ち込まれる大接戦を制して勝利。これで見事GI4勝目を達成した。
3着には、2番人気アドマイヤテラが後方から鋭く追い込み入線。

ダービー馬が天皇賞・春を制するのは実に19年ぶりという歴史的な一戦となりました。


1. レース結果

開催概要

項目内容
レース名第173回 天皇賞(春)(GI)
開催日2026年5月3日(日)
競馬場京都競馬場
距離芝3200m
馬場状態良(小雨)
勝ちタイム3分13秒7

着順表

着順馬番馬名騎手人気タイム差
1着7クロワデュノール北村友一1人気3:13.7
2着15ヴェルテンベルク松若風馬12人気ハナ
3着3アドマイヤテラ武豊2人気1/2馬身

写真判定の末に1・2着が確定。クロワデュノールがヴェルテンベルクをわずかハナ差制し、さらに半馬身差でアドマイヤテラが続く激戦となりました。


2. 払戻金

式別組み合わせ払戻金
単勝180円
複勝

110円
940円
120円
馬連⑦-⑮18,240円
枠連④ー⑧2,530円
馬単⑦→⑮20,000円

ワイド
⑦-⑮
③-⑦
③ー⑮
3,640円
170円
3,490円
3連複③-⑦-⑮10,370円
3連単⑦→⑮→③70,630円
※結果・成績・払戻金などのデータは、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

3. 1着〜3着馬の評価

1着 クロワデュノール(1番人気 / 北村友一騎手)

昨年のダービー馬として春の盾に挑んだクロワデュノール。今年の初戦大阪杯で復活劇を遂げ、最大の注目馬として1番人気(単勝1.8倍)に支持されました。

道中は5番手あたりの外目を追走。スタート直後はやや力みも感じられましたが、1周目のホームストレッチに入る頃には折り合いがつき、そのまま最後の直線までスムーズに迎えました。

直線に向くとスッと先頭へ。正直「これは押し切るな」という形でしたが、やはり慣れない長距離戦+序盤の力んだのぶんもあり、ラストは脚色が鈍り気味に。そこへ大外からヴェルテンベルクが強襲。

それでも最後は写真判定の末ハナ差凌ぎ切り見事勝利。やはりこの馬にとって距離は長い印象の一戦でしたが、力でねじ伏せた勝利でした。

北村友一騎手・斉藤崇史調教師ともに天皇賞・春初制覇という記念のタイトルとなりました。

北村友一騎手コメント:「ゴールした時は本当にわからなくて、勝っているのか負けているのか分からない状況で戻ってきました。写真判定も長く感じました。勝てて本当にほっとしています。最初の下り坂をリラックスして入っていくことを第一に考えていたのですが、正直少し力んでしまいました。総合力があり機動力もあるので、早めにスパートして押し上げていく形になりましたが、馬を信じて追っていました」

ダービー馬の天皇賞・春制覇は2007年以来19年ぶりという快挙。改めて世代トップの実力を証明しました。


2着 ヴェルテンベルク(12番人気 / 松若風馬騎手)

今回大盛り上がりにさせたのはヴェルテンベルクでした。12番人気の低評価を覆す圧巻の追い込みで、1着クロワデュノールとのハナ差2着。

外枠からのスタートで無理はせず、腹を括って最後方からの競馬。序盤はとにかくリズム重視で、最初のコーナーまでにロスなく内へ潜り込み、終始この馬の走りやすい状況を最優先に運んでいきました。

道中は一頭で淡々と運びながら脚を温存。勝負どころの3コーナー坂下あたりから徐々にギアを上げてポジションを押し上げていく形。

直線に向くと大外へ持ち出し、そこからは一気の伸び。先に抜け出したクロワデュノールに並びかける勢いで詰め寄り、ゴール前は完全に横一線。肉眼では判別できないほどの差まで持ち込み、写真判定に持ち込む大激走でした。

ここ2走の長距離戦では善戦止まりでしたが、内枠で窮屈な競馬になっていたのが影響していた印象。今回は大外枠からスムーズに自分のリズムで運べたことで、馬がのびのび走れたのがこのパフォーマンスにつながったと感じます。

松若風馬騎手コメント:「外枠でしたので腹を括ってロスなくという、プラン通りの競馬でした。勝負どころでの折り合いもよかったですし、アドマイヤテラに連れていってもらう形になりました。直線に向いての反応も良かったのですが、この着差ですから悔しいです」


3着 アドマイヤテラ(2番人気 / 武豊騎手)

阪神大賞典をレコードで制し、2番人気(単勝3.0倍)で臨んだアドマイヤテラは3着。

スタートはしっかり決めましたが、今回は前に行きたい馬が多く、無理にポジションを取りに行かず後方4〜5番手あたりでの競馬に。道中は思った以上にペースが流れたこともあり、折り合いを重視しながら馬のリズム優先で運んでいた印象です。

直線に向くとしっかり脚を使って伸びてきて、クロワデュノールに並びかける勢いでしたがその外からヴェルテンベルクの強襲を受けてしまい、最後は半馬身及ばず3着まで。

それでも厳しい流れの中でしっかり馬券圏内を確保してきたあたり、この馬の能力の高さは改めて感じる内容でしたね。

武豊騎手のコメント:「良いレースができました。最後は決め手の差が出たのだと思います」


4. 人気馬の敗因

5着 ヘデントール(3番人気/ルメール騎手)

昨年の天皇賞・春を勝って連覇を狙ったヘデントールでしたが、今回は5着。前哨戦の京都記念でも8着と結果が出ておらず、今回も本来のパフォーマンスには届きませんでした。

レースではスタートを決めて中団やや後ろでの競馬。ただ、勝負どころの3コーナー過ぎにはすでに手応えが怪しくなり、ジョッキーの手が動き出す展開。直線でも止まることはなかったものの、ジリジリとした伸びにとどまり、なんとか5着を確保する形でした。

前走よりは良くなっているがまだ本来の走るには戻り切っていない印象でした。

ルメール騎手のコメント:「中団のポジションで冷静に走れました。向正面からは勝ち馬の後ろで良く我慢できました。3、4コーナーでペースが上がった時、手応えが鈍くなりましたが、最後の直線ではジリジリですがよく伸びてくれました」


5. まとめ

これぞ競馬っていう一戦でしたね。

勝ったクロワデュノールはもちろん強かった。ただそれ以上に、ゴール前で一気に空気を変えたヴェルテンベルクの末脚、あの瞬間の“どっちだ…”という緊張感――あれがあったからこそ、このレースは記憶に残る一戦になったと思います。

こういうレースを見てしまうと、馬券が外れてもやっぱり競馬は面白いなと改めて感じます。

そして
クロワデュノールが次にどんな舞台でどんな競馬を見せてくるのか。ヴェルテンベルクが次走でどンな走りをするのか。アドマイヤテラやヘデントールの巻き返しにも期待がかかります。

一つのレースが終わっても、まだ楽しみは続きます。
それぞれの馬が次にどんなレースを見せてくれるのか――想像する時間もまた、競馬の醍醐味です。

さあ、次のGIも一緒に楽しみましょう。


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