宝塚記念と函館SSの回顧

2025年 宝塚記念【回顧】 〜名手・武豊、圧巻の騎乗で魅せた勝利〜

今年も上半期の総決算、宝塚記念(G1)が終わりました。

勝ったのは、伏兵視されていたメイショウタバル。そして何よりもこの勝利を演出したのは、名手――武豊騎手でした。

レースを見終えた後に残ったのは、ただひとこと。

**「これはもう、武豊騎手のレースだった」**という感嘆でした。

■ メイショウタバル × 武豊 ― 完璧なコンビネーション

正直、メイショウタバルと武豊騎手のコンビは「合ってるな」と感じていましたが、ここまでのパフォーマンスを見せられるとは思っていませんでした。

重馬場も関係なし。自分のペースで運び、完全に手の内に入れ、最後までしっかり伸び切っての完勝。

馬のポテンシャルも高いですが、何より武豊騎手の手綱さばきが冴えわたっていたのが印象的でした。

これぞ“名手の仕事”。心から脱帽です。

■ ベラジオオペラ ― 自分の競馬はできていた

2着のベラジオオペラは、自分のリズムを崩さずにしっかり走っていたと思います。

状態も良く、内容としては何も悪くありませんでした。

ただ今回は、勝ち馬が一枚上でしたね。あれだけのレースをされてしまっては、どうしようもないというのが正直なところです。

■ ジャスティンパレス ― 復活の兆しあり

ブリンカー着用で挑んだジャスティンパレス。

久々にキレのある末脚を見せてくれましたし、調整の成果が出てきた印象を受けました。

これでまたG1戦線に戻ってきそうな予感。秋が楽しみです。

■ レガレイラ ― 厳しい条件に沈む

レガレイラは、ある意味想定通りの結果に。

前走は何もかもが噛み合った理想的な競馬でしたが、今回は外枠・馬場状態など不利な条件が多かったですね。

能力はあるので、次走以降、条件が好転すれば見直したいです。

■ ロードデルレイ&ドゥレッツァ ― 不完全燃焼…

事前に期待していたロードデルレイとドゥレッツァですが、残念ながら思ったような伸びは見られず…。

緩い馬場が影響したのか、それとも他の要因か…。

現時点でははっきりとした敗因がわからないので、今後しっかり振り返って次に活かしたいと思います。

■ 総括

馬券的には外れてしまいましたが、今年の宝塚記念は武豊騎手の技術が光った素晴らしい一戦でした。

ベテランの凄みを改めて感じさせてくれる、見応えたっぷりの内容。

上半期の締めくくりの GⅠとして、忘れられないレースになりました。

これで上半期のGⅠが終了しましたが、しっかり切り替えて、また新たなドラマに期待したいですね!


函館スプリントステークス【レース回顧】 ー「競馬に絶対はない」と痛感した一戦

2025年の函館スプリントステークスの回顧です。

正直なところ、久々に「競馬に絶対はない」と痛感させられるレースでした。

注目のナムラクレア。出遅れはある程度想定内だったものの、その後が全くの誤算でした。まさかの故障馬による大きな不利──あれではさすがにどうしようもありません。

最後まで鞍上が追うこともできず、レース自体が事実上終わってしまったような形に。それでも、驚くべきはそこから。終始馬なりのまま、あそこまで位置を押し上げてきたナムラクレアには、やはりこのメンバーの中で一枚も二枚も上の力があったことを証明されたと思います。

展開も運も味方しなかった中で、ここまで走れるのか──。改めて彼女の能力の高さを再認識した一戦となりました。

競馬は難しい。でもだからこそ、面白い。

そう感じた函館スプリントでした。

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