2025年9月14日(日)に行われた ローズステークス(GⅡ・阪神芝1800m外回り)。
秋華賞の前哨戦として毎年注目を集める一戦は、今年もクラシック路線を歩んできた実力馬が集まり、見応えのあるレースとなりました。
レース結果
着 順 | 枠 番 | 馬 番 | 馬名 | タイム | オッズ |
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1着 | 6 | 11 | カムニャック 牝3 482kg(+8) 川田 55.0kg 栗東・友道 | 1:43.5 (34.4) | 2.9倍(1人気) |
2着 | 5 | 10 | テレサ 牝3 438kg(+6) 松山 55.0kg 栗東・杉山晴 | 1:43.7 (34.7) 1.1/2 | 20.0倍(7人気) |
3着 | 7 | 14 | セナスタイル 牝3 434kg(-4) 岩田康 55.0kg 栗東・安田 | 1:43.8 (34.0) クビ | 40.2倍(10人気) |
払い戻し金
単勝 | 11 | 290円 | 1人気 |
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複勝 | 11 10 14 | 140円 500円 840円 | 1人気 7人気 10人気 |
枠連 | 5ー6 | 1,190円 | 6人気 |
馬連 | 10ー11 | 3,500円 | 15人気 |
ワイド | 10ー11 11ー14 10ー14 | 1,220円 1,880円 8,260円 | 14人気 18人気 61人気 |
馬単 | 11→10 | 5,640円 | 24人気 |
3連複 | 10ー11ー14 | 29,720円 | 86人気 |
3連単 | 11→10→14 | 121,090円 | 346人気 |
展開の振り返り
レースは想定外の展開となった。好スタートを切ったアイサンサンがそのまま逃げ、2番手にはコンドゥイアが続く。新人騎手2人が先導する形となり、1000m通過は56.8秒というかなり速い流れ。前半から激しいペースになった。
その流れの中で冷静に中団外目を追走していた1番人気カムニャックが、直線で力強く抜け出して快勝。人気に応える走りを見せた。2着には、直線でカムニャックの内を伸びたテレサが入り、堅実な脚を披露した。さらに後方2番手から鋭い末脚を繰り出したセナスタイルが、馬群を器用に捌いて3着に浮上。上がり最速の脚で存在感を示した。
ハイペースを作った逃げ先行勢には厳しい展開となり、差し・追い込み勢に有利なレース結果となった。
勝ち馬の評価
カムニャックはG1馬の実力通りの力を発揮し、不安視されていた距離短縮も難なくクリアしました。直線では前をカットされる不利を受けながらも、最後まで脚を伸ばした点はさすがの一言です。
また、川田騎手がレース後に語っていたように、あの場面は足が引っかかって転倒してもおかしくない状況で、本当に無事でよかったと思います。馬体に異常がなければ、次走の秋華賞(京都芝2000m)でも十分に通用する力を証明したと言えるでしょう。
上位馬の今後の展望
- 2着馬:テレサはこれまで3勝すべてを逃げて挙げてきましたが、今回は控える競馬で結果を残せたことは大きな収穫でした。次走以降につながる大きな成果であり、本番では200m距離が延びる点がカギ。距離延長を克服できるかどうかが注目されます。
- 3着馬:セナスタイルはデビューから2戦2勝で臨んだ今回、狭い馬群の間を縫うように差し切って勝利。馬ゴミを怯まない強い勝負根性を示しました。前走は骨折明けの6ヶ月半ぶりの実戦ながら勝ち切り、そこからの上積みが大きかったことが今回の結果につながったと言えるでしょう。
敗戦した馬の中で気になったのは8着となったパラディーヌで、直線で進路がなく脚を余してしまい、力を出し切れない結果となりました。次走、秋華賞に出走してくれば巻き返しに注意が必要です。
ローズステークス2025の総括
今年のローズステークスは序盤からペースが速く流れ、直線では馬群が密集してゴチャつく厳しい展開となりました。そのため、力を出し切れずに敗れた馬も多く見受けられ、本番の秋華賞での巻き返しには十分注意が必要です。
あとは、出走した各馬が無事で、馬体に問題がないことを願うばかりです。
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