【函館記念2025 展望】波乱必至の夏のハンデ重賞、傾向と注目馬をチェック!
夏のローカル開催を盛り上げる伝統の一戦「函館記念(GIII)」が、今年も函館芝2000mで開催されます。
毎年のように波乱が巻き起こるこのレース。今年も一筋縄ではいかないメンバー構成で、予想ファンには腕の見せ所と言えそうです。
ただ、今年からは函館開催の後半から中盤に変わったことで今までのデータが通用するかどうかわかりません。
今回は、想定出走馬やとりあえず過去の傾向データをもとに、函館記念の展望をお届けします。
◆ 過去の傾向から見る函館記念の特徴
まずは過去10年(2015~2024)の傾向からチェックしておきましょう。
- 波乱の舞台
- 2020年には3連単340万馬券が飛び出すなど、荒れる重賞の代表格。
- 1番人気は【2-1-0-7】と苦戦傾向。
- 前走クラス別成績
- 前走GIII:好走例多数。巴賞、鳴尾記念からの臨戦が目立つ。
- 条件戦(3勝クラス)からの挑戦馬も好走例あり(特に勢いある馬に注目)。
- 脚質傾向
- 函館の芝2000mは小回り+洋芝という特殊条件。
- 逃げ・先行が有利な舞台設定ながら、差し馬の一発も決まる不安定さが魅力。
- 馬体重や体格
- パワータイプや馬格のある馬が好成績。洋芝での持続力勝負に強い馬が狙い目。
◆ 2025年・函館記念 想定出走馬(6/25時点)
※以下は想定メンバーであり、最終出走馬とは異なる場合があります。
◆ 注目馬ピックアップ
ハヤテノフクノスケ
条件戦を2戦とも危なげない内容で連勝。スケールの大きさを感じさせる走りで一気にG1の舞台に挑戦するも見せ場を作ることはできなかった。
今回は一転、相手関係が楽になるGⅢ戦。ここで改めてその素質を見せつけるチャンス。
今度こそ力通りの走りを見せてくれるはず。巻き返しに期待したい。
マコトヴェリーキー
京都記念では3着、続く阪神大賞典では2着とGⅡで存在感を見せ、あと一歩のところまで迫りながらも惜敗が続いた。しかし、いずれのレースも相手関係を考えれば十分に価値のある内容。
今回はその後の休養を挟み、心身ともにリフレッシュされた状態での復帰戦。
マイネルモーント
今年の中山金杯で2着に好走するなど、重賞でも結果を残してきた。ただ、父はゴールドシップでありながらも、これまで荒れた馬場では今ひとつ成績が振るわないのが気になるところ。ゴールドシップ産駒といえばタフな馬場を苦にしない印象だが、この馬に限っては少し傾向が違うのかもしれない。
さらに、今回の舞台となる洋芝への対応力も未知数。洋芝特有の重さや脚抜きの悪さが、この馬にとってプラスに働くかは疑問が残る。地力はあるだけに馬場への対応次第ではチャンスもあるが、条件的にはやや不安の残る。
アルナシーム
中京記念、中山金杯と重賞2勝を挙げた実力馬。ただ、ここ2戦は見せ場らしい見せ場もなく、やや物足りない内容が続いているのが現状です。とはいえ、今回は相手関係がやや楽になった印象で、本来の力を出せれば巻き返しのチャンスは十分。
ただ、気になるのは斤量59kg。この斤量を背負ってはさすがに厳しく、実績だけでは推しづらいのが正直なところ。地力でどこまで粘れるか。
◆ まとめ:やはり「波乱」警戒は必須!
例年通りだと、上位人気に推される馬が取りこぼすシーンも多く、人気薄でも地力や洋芝適性で食い込めるレースです。
今年の開催は例年よりも少し早めのスケジュール。例年であれば、開催が進むにつれて芝は傷み、内が荒れて外差し有利になる傾向が強まりますが、今年は開催時期の前倒しもあって、馬場の傷み具合はそこまで進んでいない様子。実際に前週のレースを見ても、まだまだ内も伸びており、先行馬が粘り込むシーンも目立ちました。
この「馬場状態が良好なままレースを迎える」という点がどう影響するか。今年のレースを読み解く上で、大きなカギになりそうです。
最終追い切りや枠順、馬場状態にも注目しつつ、直前までじっくり検討したいところです。
皆さんの馬券戦略のヒントになれば幸いです!
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