ホープフルステークスとは?
ホープフルステークスは12月末に中山競馬場芝2000mで行われる2歳限定のGⅠレースです。クラシックにつながる中距離路線の重要レースとして、近年ますます注目度が高まっています。2017年に GⅡ から GⅠ に昇格 し、優勝馬からクラシック級の実力馬が誕生することでも知られています。
中山芝2000m 特徴

中山芝2000mは右回り・内回りコースを使用する小回りコースで、器用さと持続的なパワーが求められる舞台です。
スタート地点は正面スタンド前直線の右端に設けられており、コースを1周強するレイアウトとなっています。
スタートから1コーナーまでの距離は約405m(Aコース時)と比較的長く、序盤の位置取りは極端に厳しくありません。ただし、スタート直後から約5mの上り坂があり、さらにゴール前にも高低差2.4mの急坂が待ち構えているため、レース中に二度の急坂を経験することになります。このため、スピードだけでなく馬力とスタミナが重要となります。
向正面にかけては一転して約4mの下り坂が続き、ペースが緩みにくいのも特徴。
直線は約310mと短いものの、残り約110m地点から約2.2mを一気に駆け上がる急坂があり、最後まで脚を使えるパワー型の馬が有利です。
また、コーナーを4つ回る小回りコースのため、スムーズに立ち回れる機動力・コーナリング性能も重要なポイントとなります。
さらに秋開催は野芝主体で行われるため馬場状態が良く、高速馬場になりやすい傾向。条件が揃えばレコード決着も多く、パワーに加えてスピード能力の高い馬の好走が目立ちます。
過去傾向①|人気馬の信頼度が高い
| 人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1番人気 | 7-1-0-2 | 70.0% | 80.0% | 80.0% |
| 2番人気 | 1-2-3-4 | 10.0% | 30.0% | 60.0% |
| 3番人気 | 1-2-1-6 | 10.0% | 30.0% | 40.0% |
| 4番人気 | 0-2-1-7 | 0% | 20.0% | 30.0% |
| 5番人気 | 0-0-0-10 | 0% | 0% | 0% |
| 6〜9番人気 | 0-3-3-34 | 0% | 7.5% | 15.0% |
| 10番人気以下 | 1-0-2-58 | 1.6% | 1.6% | 4.9% |
過去10年のデータでは 1番人気馬の勝率・連対率が非常に高いのが特徴です。
- 過去10年で1番人気が 7勝、連対率は約 80% と安定感抜群。
- 2番人気も複勝率が高く、上位人気馬中心の決着傾向が強まっています。
➡️ 人気順重視の予想が有効で、特に1~3番人気馬には注目です。
過去傾向②|枠順別成績
| 枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1枠 | 0-2-1-10 | 0% | 15.4% | 23.1% |
| 2枠 | 2-0-2-12 | 12.5% | 12.5% | 25.0% |
| 3枠 | 2-1-1-13 | 11.8% | 17.6% | 23.5% |
| 4枠 | 2-2-1-15 | 10.0% | 20.0% | 25.0% |
| 5枠 | 1-1-1-16 | 5.3% | 10.5% | 15.8% |
| 6枠 | 2-2-2-14 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
| 7枠 | 1-1-2-19 | 4.3% | 8.7% | 17.4% |
| 8枠 | 0-1-0-22 | 0% | 4.3% | 4.3% |
ホープフルステークスでは、枠順を大きく「内枠・外枠」に分けて見ると、内枠の方が好成績を残している傾向があります。
➡️ 中山芝2000mは小回りコース
このため、スタート後に無理に位置を取りに行く外枠の馬は、
- 序盤で脚を使わされる
- コーナーで外を回されて距離ロスが大きくなる
といった不利を受けやすくなります。
一方で内枠の馬は、
✔ ロスなく立ち回れる
✔ 早めに好位を確保しやすい
特にホープフルSは 若駒同士のGⅠ ということもあり、
「能力差+立ち回りの差」が結果に直結しやすい
📊 過去傾向③|脚質別成績
| 脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 逃げ | 0-1-1-8 | 0% | 10.0% | 20.0% |
| 先行 | 6-5-1-30 | 14.3% | 26.2% | 28.6% |
| 差し | 4-4-7-35 | 8.0% | 16.0% | 30.0% |
| 追い込み | 0-0-1-45 | 0% | 0% | 2.2% |
極端な追い込み馬は展開待ちになりやすく、直線だけで差し切るのは難しい。
勝ち負けに加わるには、4コーナーである程度の位置につけていることが重要となる。
➡️ 直線は短めなので好位追走出来るパワーのある馬が狙い目。
🐴 過去傾向④|前走レース別成績
| 前走距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 東スポ2歳S | 4-0-1-11 | 25.0% | 25.0% | 31.3% |
| 萩ステークス | 2-1-0-4 | 28.6% | 42.9% | 42.9% |
| 京都2歳S | 1-3-0-11 | 6.7% | 26.7% | 26.7% |
| アイビーS | 1-1-1-3 | 16.7% | 33.3% | 50.0% |
| 葉牡丹賞 | 1-0-0-9 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
京都2歳S組はGⅢで距離も同じ2000mと条件が近いものの、期待されるほど成績は伸びていない。
➡️ 東京コースの東スポ2歳S組や萩ステークス組の方が好成績になっている
配当傾向|安定か荒れか?
過去10年では次のような特徴があります
- 過去10年は比較的配当が安定
- ただし近年は高配当もあり、波乱年も存在
➡️ 基本は人気重視で堅く決まりやすいレースだが、3着には10番人気以下の伏兵が絡むこともあり、
3年前には3連単240万円の超高配当が出た例もある。
まとめ
2025年レースでも 人気馬中心の決着傾向 が続く可能性が高いですが、最終追い切りの動きや枠順、レース当日の馬場状態は 過去傾向を覆す要素 になります。
✔️ 今年の出走馬の情報はまだ確定していませんが、過去データから狙えるポイントを整理すると以下の通りです:
📌 1番人気の信頼度がかなり高め
📌 内枠の方がやや有利
📌 芝1800m以上の実績
📌 スムーズに立ち回れる機動力・コーナリング性能
📌 急坂を2回超えられるパワーとスタミナ
これらを 総合評価することが的中のカギになりそうです。


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