ターコイズステークス(GⅢ)は、中山競馬場 芝1600m・ハンデ戦・3歳以上牝馬限定 の冬の重賞として人気を集めています。今回は ターコイズS2025 に向けて、過去の傾向と分析ポイントを徹底解説します。読めば予想精度が上がる「傾向データまとめ」です。
🟦 レース概要 — ターコイズステークス
- 開催日:12月20日(土)
- 時間:15時45分発走
- 競馬場:中山競馬場
- 距離:芝1600m(右・外回り・Aコース)
- 条件:3歳以上牝馬 ハンデキャップ重賞
🟦 中山芝1600mコース形態

本コースは「おむすび型」の外回りコースを使用し、1コーナー横のポケットがスタート地点。コーナーを3つ回るレイアウトとなっている。中山芝コースの高低差は5.3mとJRA全10場の中で最大であり、その最高地点がスタート地点となるのが大きな特徴だ。スタートから2コーナーまでは約240mと非常に短く、外枠の馬はポジションを取り切れず外々を回されやすいため、多頭数では特に不利になりやすい。
スタート後は緩やかな下りが続き、外回りの向こう正面から3~4コーナーにかけては約4.5m下る構造。この下りをスムーズに運んだ逃げ・先行馬が、その勢いのまま直線へなだれ込むパターンが多い。一方で、3コーナー手前から一気にポジションを押し上げる「捲り」も決まりやすく、直線入り口でどの位置にいるかが結果に直結しやすいコースと言える。
ただし、直線は約310mと短いながらも、ゴール前には高低差2.4mの急坂が待ち受ける。下りでペースを上げすぎた馬は坂で失速しやすく、オーバーペースになった場合は差し馬の台頭も十分に考えられる点には注意が必要だ。
レース傾向としては、2歳・3歳ともに新馬戦では慎重な入りになりやすく、テンが遅くなりがち。そのため、終いの瞬発力勝負になりやすい。一方で、その他のクラスでは淡々としたラップを刻むケースが多く、前々で立ち回りながら決め手を生かせるタイプが好成績を残している。この点もコース形態を反映した特徴と言えるだろう。
📊 過去10年のデータから見る傾向
1) 人気別成績
| 人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1番人気 | 3-0-1-6 | 30.0% | 30.0% | 40.0% |
| 2番人気 | 2-1-0-7 | 20.0% | 30.0% | 30.0% |
| 3番人気 | 1-3-2-4 | 10.0% | 40.0% | 60.0% |
| 4番人気 | 1-1-0-8 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
| 5番人気 | 2-0-0-8 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
| 6〜9番人気 | 0-3-3-34 | 0% | 7.5% | 15.0% |
| 10番人気以下 | 1-2-4-63 | 1.4% | 4.3% | 10.0% |
過去10年の勝ち馬を振り返ると、6番人気以下から勝利した馬はわずか1頭のみ。
ハンデ戦ではあるものの、勝ち馬に関しては ほぼ例外なく5番人気以内の上位人気馬 から出ており、軸は素直に人気サイドから選ぶのがセオリーと言える。
一方で、2着・3着には毎年のように人気薄の穴馬が絡んでおり、ヒモ荒れが頻発するのもこのレースの特徴。
そのため、配当面では見た目以上に妙味が生まれやすく、馬連・三連系では中穴〜やや高配当になるケースが多い。
2) 枠順別成績
| 枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1枠 | 1-1-1-17 | 5.0% | 10.0% | 15.0% |
| 2枠 | 1-0-1-18 | 5.0% | 10.0% | 10.0% |
| 3枠 | 2-1-2-15 | 10.0% | 15.0% | 25.0% |
| 4枠 | 2-3-1-14 | 10.0% | 25.0% | 30.0% |
| 5枠 | 1-2-0-17 | 5.0% | 15.0% | 15.0% |
| 6枠 | 0-1-0-19 | 0% | 5.0% | 5.0% |
| 7枠 | 2-1-3-14 | 10.0% | 15.0% | 30.0% |
| 8枠 | 1-1-2-16 | 5.0% | 10.0% | 20.0% |
枠順については、過去10年のデータを見る限り大きな偏りはなく、内外による明確な有利不利は見られない。
3) 脚質別成績
| 脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 逃げ | 1-1-1-7 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
| 先行 | 3-4-3-27 | 8.1% | 18.9% | 27.0% |
| 差し | 4-4-4-51 | 6.3% | 12.7% | 19.0% |
| 追い込み | 2-1-2-45 | 4.0% | 6.0% | 10.0% |
これまで出ているデータを見る限り、明確に「前有利」な傾向が出ています。
4) 前走クラス別成績
| 前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 3勝クラス | 1-4-1-21 | 3.7% | 18.5% | 22.2% |
| オープン | 2-3-2-37 | 4.5% | 11.4% | 15.9% |
| GⅢ | 1-1-2-20 | 4.2% | 8.3% | 16.7% |
| GⅡ | 2-1-3-22 | 7.1% | 10.7% | 21.4% |
| GⅠ | 4-0-2-28 | 11.8% | 11.8% | 17.6% |
実績面では重賞・オープンなど格の高いレースを経験してきた馬が優勢だが、条件クラス組も軽視は禁物。近走で内容の濃い競馬を見せている勢いのある馬であれば、条件クラスからでも馬券内に入る余地は大きい。
5) 前走の距離別成績
| 前走距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 今回延長 | 1-1-1-31 | 2.9% | 5.9% | 8.8% |
| 同距離 | 3-7-4-36 | 6.0% | 20.0% | 28.0% |
| 今回短縮 | 6-2-5-63 | 7.9% | 10.5% | 17.1% |
このデータを踏まえると、前走から距離延長して臨んできた馬は明確に不振という傾向が読み取れます。
🟦 予想のポイントまとめ
✔ 上位人気馬を軸に、相手に穴馬
✔ 枠順に大きな差はない
✔ 基本的には前有利
✔ 前走から距離延長してきた馬はマイナス材料
これらのポイントを踏まえて予想を組み立てていきたいと思います。

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