秋のスプリント王決定戦「スプリンターズステークス(中山芝1200m)」は、毎年G1シーズンの開幕を告げる注目レースです。
この記事では過去10年の傾向やデータ分析から、予想のポイントを解説します。
スプリンターズステークス2025の基本データ
- 開催時期:9月28日(日)()
- 場所:中山競馬場・芝1200m(外回り)
- 条件:3歳以上オープン(国際)(指)定量
中山競馬場・芝1200m(外回り)の特徴

スタートは向こう正面の坂の頂上付近で、最初のコーナーまでの距離は約275mと短いですが、3コーナーのカーブは緩やか。そこからゴール前の坂下までおよそ4.5mを一気に駆け下りていきます。
最後の直線はわずか310mとローカル競馬場並みに短く、その中に中山名物の急坂が待ち受けています。直線は短いため基本的には先行馬が有利ですが、オーバーペースで飛ばした馬は急坂で失速し、差し馬の格好の標的となることも少なくありません。
枠順では中枠が好成績を収めていますが、下り坂を勢いよく下ってくるため4コーナーで馬群が外に膨らみやすく、最内をロスなく立ち回った馬が突き抜けるケースも見られます。コース形態はほぼ三角形に近い外回りで、2コーナー終わりがスタート地点。道中はほぼ下り坂となるため自然とペースが速くなり、内枠の利が大きいコースです。
また、秋開催の中山は野芝主体で高速馬場になりやすく、レコード決着もしばしば。スピード能力の高さが問われる舞台と言えるでしょう。
過去の傾向① 人気別成績
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1〜3番人気 | 8-4-2-16 | 26.7% | 40.0% | 46.7% |
4〜6番人気 | 0-3-2-25 | 0% | 10.0% | 16.7% |
7〜9番人気 | 2-1-3-24 | 6.7% | 10.0% | 20.0% |
10番人気以下 | 0-2-3-64 | 0% | 2.9% | 7.2% |
- 1〜3番人気は【8-4-2-16】と信頼度は高め
- 4〜6番人気の好走率は低く、逆に7番人気以下の方が成績はいい
👉 人気馬の信頼度は高めで、中穴馬よりも大穴馬狙いが馬券的に妙味アリ。
過去の傾向② 枠順
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 2-2-4-12 | 10.0% | 20.0% | 40.0% |
2枠 | 1-2-1-16 | 5.0% | 15.0% | 20.0% |
3枠 | 1-0-4-15 | 5.0% | 5.0% | 25.0% |
4枠 | 3-2-0-15 | 15.0% | 25.0% | 25.0% |
5枠 | 1-2-0-16 | 5.3% | 15.8% | 15.8% |
6枠 | 0-1-0-19 | 0.0% | 5.0% | 5.0% |
7枠 | 2-0-0-18 | 10.0% | 10.0% | 10.0% |
8枠 | 0-1-1-18 | 0.0% | 5.0% | 10.0% |
- 内枠(1~5枠)の成績が良く、特に1枠は好走率が高い
- 外枠(6~8枠)の成績は劣勢になっており、馬場の内側が荒れない限りマイナス材料か
👉 ロスなく立ち回れる内枠有利になっている。
過去の傾向③ 脚質
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 0-2-1-7 | 0.0% | 20.0% | 30.0% |
先行 | 4-4-2-26 | 11.1% | 22.2% | 27.8% |
差し | 5-4-3-48 | 8.3% | 15.0% | 20.0% |
追い込み | 1-0-4-48 | 1.9% | 1.9% | 9.4% |
- 先行、差し馬が有利
- 逃げ馬は展開、馬場状況によっては残るケース有り
👉 基本は先行馬、差し馬中心。ただし展開、馬場状況によって逃げ残りに注意。
過去の傾向④ 前走ローテーション
- セントウルステークス組が最多勝利
- 北九州記念組も成績がいい
- 安田記念、高松宮記念のG1組も成績良
👉 前走国内重賞組からの臨戦が中心。特にセントウルS好走馬は信頼度が高い。
過去の傾向⑤ 年齢・性別
- 4歳馬が中心で最も好走率が高い
- 牝馬の好走率も高く、軽視禁物
スプリンターズステークス予想のポイントまとめ
- この時期の中山開催は高速馬場になりやすく、内枠+先行力のある馬を中心に考える
- セントウルS組を最重視
- 4~5歳馬が基本軸、牝馬も軽視しない
- 人気の盲点になる大穴も積極的に狙う
まとめ
スプリンターズステークスは「内枠の先行馬」「セントウルS好走組」「4~5歳世代」を意識し予想を組み立てるのが過去の傾向からみると良さそう。
一方で人気馬が飛ぶケースも多く、馬券は大穴馬狙いが大きな回収率アップにつながります。
2025年もこの傾向を踏まえて、秋のスプリント王決定戦を楽しみましょう!
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