秋華賞トライアルとして行われる紫苑ステークス(GⅢ・中山芝2000m)。
近年は出世レースとしての色合いが濃く、秋華賞やその先のG1戦線へ向けて見逃せない一戦です。この記事では、紫苑ステークスの過去の傾向や好走馬の特徴をデータから掘り下げていきます。
紫苑ステークスの基本情報
- 開催日:9月7日(日)
- コース:中山芝2000m(内回り)
- 出走条件:3歳牝馬(秋華賞トライアル)
- 1~3着馬に秋華賞優先出走権
秋華賞を見据えた実績馬の始動戦や、春のクラシック未出走・敗退組の反撃の舞台としても注目されます。
中山芝2000mの特徴

中山芝2000mは内回りコースを使用。スタート地点は正面スタンド前の直線右端で、コースを1周強するレイアウトとなっています。
最初のコーナーまでの距離が約405m(Aコース使用時)で、直線は約310mと短めで、さらにゴール前には高低差2.4mの急坂があります。
スタート直後とゴール前に二度急坂を越える必要があるため、瞬発力だけでなくパワーとスタミナが試されるコース形態となっています。
過去の傾向データ
① 人気別成績
過去9年を見ると、
1番人気【3-1-2-3】
2番人気【3-2-0-4】
3番人気【0-2-1-6】
4番人気【1-1-1-6】
5番人気【2-0-1-6】
6番人気以下【0-3-4-93】
- 1番人気の信頼度は高め(馬券率66%以上)
- 6番人気以下の好走率は低い
② 枠順の傾向
1枠【1-3-1-10】2枠【0-1-1-14】3枠【0-0-0-16】4枠【0-1-2-14】
5枠【2-1-0-15】6枠【1-1-1-15】7枠【1-0-2-19】8枠【4-2-2-15】
③ 前走ローテーション
- オークス組の好走率が高い(実績馬の力が反映されやすい)。
- 夏の条件戦や1勝クラスからの臨戦でも好走例あり。
- 前走2勝クラス勝ち馬も穴として狙える。
→ 春クラシック実績馬が安定して走るが、夏に使ってきた上がり馬も狙える。
④ 脚質の傾向
逃げ【0-1-1-8】先行【5-3-2-21】差し【3-5-4-49】追い込み【1-0-2-40】
- 先行・差し有利
- 中山外回りは直線310mと短めだが、ゴール前急坂のため前が止まりやすい。
- 上がり上位馬の台頭が目立ち、直線で脚を使えるパワーがある馬を重視したい。
紫苑ステークスの注目ポイント
- 春の実績馬の復帰戦か、夏に成長した馬か
- 8枠、先行、差し馬が有利
- 前走G1(特にオークス)での好走馬が安定している
まとめ
紫苑ステークスは過去の傾向を踏まえると、春のG1実績馬が安定して、穴狙いなら夏に力をつけた中穴馬をという組み合わせが有効。
秋華賞に直結する重要なトライアルだけに、データを活かしてしっかりと予想を組み立てたい一戦です。
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