秋のスプリント王決定戦【スプリンターズステークス】の前哨戦として行われる「セントウルステークス」。
阪神芝1200mを舞台にした電撃の6ハロン戦で、G1級の実績馬から夏の上がり馬までが顔を揃える注目の重賞です。
ここではセントウルステークスの過去傾向(過去10年データ)を振り返り、予想のポイントを整理していきます。
阪神芝1200m(内回り)の特徴

スタートは向こう正面の半ば付近で、そこから約250メートルで3コーナーに入ります。使用されるのは内回りコースで、3コーナーから4コーナーにかけては半径が大きいため、スピードを落とさずスムーズにコーナーを回ることが可能です。さらに3コーナー付近から直線にかけては下り坂となっており、自然とペースが落ちにくい点も特徴です。
ゴール前の直線は356.5メートル(Aコース使用時)。残り200メートルからは高低差1.8メートルの坂が待ち構えており、最後はスタミナと底力が問われます。
全体の半分ほどをコーナーが占め、直線部分は比較的短め。そのため「短い直線で素早くトップスピードに乗れる瞬発力」と「スピードを維持したままコーナーを回る器用さ」が求められるコース形態といえます。
セントウルステークス 過去傾向データ
1. 人気別成績
- 1番人気【7-1-0-2】と安定感抜群
- 2〜5番人気も【1-5-7-27】馬券率は32%超
- 波乱度は低めで上位人気の信頼度が高いレース
ただし近年は夏のスプリント戦線で力をつけた上がり馬が激走するケースもあり、穴なら4〜6番人気あたりが狙い目です。
2. 年齢別成績
- 3歳馬【1-3-1-10】
- 4歳馬【5-1-1-23】
- 5歳馬【4-3-3-27】
- 6歳以上は勝ち馬なし
→ ピーク世代の4〜5歳馬が中心。3歳馬も斤量恩恵があり、近年は健闘が目立ちます。
3. 脚質傾向
- 逃げ【3-0-0-7】
- 先行【5-5-3-23】
- 差し【2-5-5-50】
- 追込【0-0-2-31】
→ 逃げ・先行が有利。阪神芝1200mは直線が短めでゴール前の坂もあるため、前目で運べるスピードタイプが強い傾向。
4. 枠順別成績
- 1枠【1.0.1.12】
- 2枠【0.2.0.14】
- 3枠【1.0.0.16】
- 4枠【2.1.3.14】
- 5枠【2.2.1.15】
- 6枠【1.0.0.19】
- 7枠【0.1.3.17】
- 8枠【3.4.2.14】
過去データを見ると、外の8枠が最も好走率が高く、次点は5枠。一方で、3枠と6枠は数字が伸びず苦戦傾向です。
予想のポイントまとめ
- 1〜3番人気馬が中心で波乱は少なめ
- 4〜5歳馬が好成績、次点で斤量恩恵のある3歳馬
- 前残り傾向が強く、逃げ・先行馬を重視
- 8枠が好成績
まとめ
セントウルステークスは、スプリンターズSを占う重要な前哨戦でありながら、比較的堅めに決着することが多いのが特徴です。
ただし、夏に使われていた馬が勢いそのままに台頭するケースもあるため、人気の盲点となる先行タイプを拾うことが的中へのカギになりそうです。
2025年のセントウルSも、データを参考にしながらここが叩き台になる実績馬の仕上がり具合を確認して予想を組み立てていきましょう。
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