2025年7月27日(日)に行われた「関屋記念(GIII)」「東海ステークス(GIII)」のレース回顧ブログです。
✅ 関屋記念2025(新潟芝1600m・GIII)回顧
🏆 レース結果・着順上位馬
着順 | 馬名 | 人気 | 騎手 |
---|---|---|---|
1着 | カナテープ | 1番人気 | キング騎手 |
2着同着 | オフトレイル | 10番人気 | 菅原騎手 |
2着同着 | ボンドガール | 2番人気 | ルメール騎手 |
※レースラップ:前半3F 33.9 – 後半3F 34.1(平均ペース)
📝 レース回顧・展開分析
開幕週らしい高速馬場の割にやや落ち着いたペースで流れた一戦。道中は各馬折り合いを重視した運びとなり、前残りの競馬になるかと思われた。
しかし、1着馬は後方からじっくり追走し、直線では外に出して上がり1位の32.5の脚を使い完勝。前走府中牝馬ステークス2着からの巻き返し、コースレコードのおまけ付きで初の重賞制覇。キング騎手は先週の函館2歳ステークスに続き2週連続の重賞制覇を成し遂げた。
2着同着の10番人気オフトレイルは中団インの経済コースをじっくり追走。直線では馬群がバラけたタイミングで進路を確保し、最後までジリジリと脚を伸ばして2着同着に食い込みました。枠と展開が噛み合ったとはいえ、重賞でここまでやれるとは驚き。次走以降、人気を落とすようなら妙味十分です。
同じく2着同着ボンドガールはこれまでとは違い、今回は中団から折り合いに専念する競馬。直線では馬群の狭いところをスムーズに捌き、最後はしっかりと伸びてオフトレイルと並んでの2着同着。牝馬ながら56kgを背負いながらのこの結果は評価すべき内容で、ようやく自身の力をしっかり出せた一戦となりました。
🌟 次走注目馬
- カナテープ:ハンデ戦で斤量に恵まれての重賞2着、1着。ハンデ差がなくなる次走以降の走りに注目したい
- ボンドガール:この馬は逆に斤量が見込まれながらの2着で、折り合いさえつけばいつ重賞制覇してもおかしくない。
✅ 東海ステークス2025(中京ダート1400m・GIII)回顧
🏆 レース結果・着順上位馬
着順 | 馬名 | 人気 | 騎手 |
---|---|---|---|
1着 | ヤマニンウルス | 4番人気 | 武豊騎手 |
2着 | インユアパレス | 3番人気 | 川田騎手 |
3着 | ビダーヤ | 1番人気 | 坂井騎手 |
※レースラップ:前半3F 34.6 – 後半3F 35.9(ややハイペース)
📝 レース回顧・展開分析
勝ったのはヤマニンウルス。スタートを決めるとスムーズに4番手を確保し、道中は折り合いもバッチリ。3コーナーでは2番手までポジションを上げると、直線では持ったままの手応えで抜け出し、最後は2着に3馬身半差をつける完勝劇。力の違いを見せつける内容で、今後の重賞戦線でも主役候補となるだろう。
2着にはインユアパレス。これまでとは違い、スタートからすんなりと中団につける競馬。直線ではしっかりと脚を使い、2着は価値ある内容だった。展開やポジション取り次第では今後も好走が期待できそうだ。
注目を集めた1番人気のビダーヤは、ダート4連勝の勢いを引っ提げての重賞初挑戦。中団からの競馬で直線も伸びてはきたが、勝ち馬には離され、インユアパレスも捉えきれず3着まで。初の重賞の壁は厚かったが、決して悲観する内容ではなく、経験を積んでの成長に期待したい。
🌟 次走注目馬
- ヤマニンウルス(1着):デビューから5連勝で一気に重賞制覇した素質馬が復活。初装着のブリンカー効果なのか力を出せれば本当に強い。
- サンライズフレイム(5着):内前有利のこのコースで大外枠で後方からの競馬では厳しかった。
- コンクイスタ(6着): 砂を被るのが苦手なので外回りをする同馬にとって内前有利のコースは厳しく、次走以降に期待したい。
🔍 まとめ:関屋記念&東海Sで見えた今後の注目点
関屋記念では【ハンデ+開幕週+アガリ勝負】の展開に。
今年の関屋記念は、「開幕週=前有利」という常識が覆る差し決着に。外回り特有の瞬発力勝負となった新潟芝1600mで、最も鋭い末脚を使ったのがカナテープでした。
斤量差を活かした軽快な差し脚で、見事に重賞初勝利。前走の内容からも注目すべき存在ではありましたが、ここまでのパフォーマンスは予想以上。今後楽しみな1頭です。
東海Sは【内枠・先行勢が優勢】という構図。
2025年東海ステークスで圧巻の走りを見せ、かつての輝きを完全に取り戻したヤマニンウルス。
デビューから5連勝で一気に重賞ウィナーまで駆け上がった素質馬だが、その後は伸び悩む時期が続いた。勝ち星から遠ざかっていた中での今回のレース。
それだけに、ファンにとってはまさに「待っていたぞ」と言いたくなるような完勝劇だった。
レースでは好スタートから流れに乗り、3コーナーでは先団の外へスムーズに進出。直線では持ったままで抜け出し、最後は2着に3馬身半差をつける内容。着差以上に余裕を感じさせる完璧な勝利だった。
注目すべきは今回、初めてブリンカーを着用しての一戦だったこと。気持ちの面での集中力が増し、レースに向けての前向きさが一段階ギアアップしたように映った。
本来のポテンシャルを持ちながらも、これまで気性的な難しさが影を落としていた馬だけに、今回の変わり身は非常に大きな意味を持つ。
完全復活を印象づけるこの勝利で、今後は再び重賞戦線の主役へ――。
強いヤマニンウルスが帰ってきた。ここからどんな競馬を見せてくれるのか、再び目が離せない存在となった。
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