2025年11月9日(日)東京競馬場で行われたアルゼンチン共和国杯(GⅡ・芝2500m)は、例年通りの長距離ハンデ重賞らしい見応えある一戦となりました。
レース結果
| 着順 | 枠番 | 馬番 | 馬名 | タイム | オッズ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1着 | 7 | 13 | ミステリーウェイ セ7 500kg(-2) 松本騎手 56.0kg 栗東・小林 | 2:30.2 (34.6) | 27.7倍(9人気) |
| 2着 | 8 | 18 | スティンガーグラス 牡4 474kg(-8) ルメール騎手 57.0kg 美浦・木村 | 2:30.3 (34.2) 1/2 | 3.4倍(1人気) |
| 3着 | 3 | 6 | ディマイザキッド 牡4 464kg(0) 岩田望騎手 56.0kg 美浦・清水英 | 2:30.3 (34.1) アタマ | 5.4倍(3人気) |
払い戻し金
| 単勝 | 13 | 2,770円 | 9人気 |
|---|---|---|---|
| 複勝 | 13 18 6 | 550円 180円 200円 | 10人気 2人気 3人気 |
| 枠連 | 7ー8 | 1,120円 | 4人気 |
| 馬連 | 13ー18 | 7,050円 | 25人気 |
| ワイド | 13ー18 6ー13 6ー18 | 2,260円 2,440円 680円 | 27人気 32人気 3人気 |
| 馬単 | 13→18 | 16,850円 | 62人気 |
| 3連複 | 6ー13ー18 | 11,560円 | 34人気 |
| 3連単 | 13→18→6 | 101,470円 | 323人気 |
レース回顧
■ レース展開分析
綺麗なスタートから先行争いはなく、隊列はすんなりと決まりました。
逃げたのは予想通りミステリーウェイ。2番手にマイネルカンパーナ、3番手に2番人気ホーエリート。中団には3番人気ディマイザキッド、そして1番人気スティンガーグラスは後方14番手あたりからの競馬となりました。
ミステリーウェイはマイペースで逃げ、2番手以下を大きく離して1000m通過が60.1秒。3コーナー手前から後続が徐々に差を詰め、4コーナーでは馬群が一団に。
直線に向くと各馬が横一線に広がり、東京芝2500mらしい瞬発力勝負に。最後の坂を上がってからは脚比べとなりましたが、逃げたミステリーウェイが粘り強く先頭を死守し、見事重賞初制覇。
2着には大外から鋭く伸びたスティンガーグラス、3着には中団からしぶとく差してきたディマイザキッドが入りました。
■ 勝ち馬のレース内容
勝ち馬ミステリーウェイは、スタートからスンナリとハナを奪い、マイペースの逃げ。
ペースを緩めることなく、馬自身のリズムを重視した運びで、結果的に2番手以降を離す形となりました。
直線に向いても手応えは十分で、残り400mを切ってから仕掛けると、そのまま後続を寄せつけずに先頭でゴール。
見事、重賞初制覇を飾りました。
前走同様、スムーズに先手を取れればしぶといタイプで、今回は松本騎手がその持ち味を最大限に引き出した好騎乗。
自分のリズムで運べたことが、勝利につながったと言えるでしょう。
■ 2〜3着馬の内容
2着のスティンガーグラスは、後方待機から徐々に位置を上げ、直線では外から力強く差してきたものの、勝ち馬にはクビ差届かずの惜しい2着。
東京コースはあまり合わないタイプかと思われたが、雨の影響で瞬発力勝負にならなかったことが功を奏した印象。それでも確かな地力を見せた一戦だった。
3着のディマイザキッドは、中団からじっくり脚を溜めて直線でしっかり伸びており、展開さえ噛み合えば次走以降での巻き返しが十分期待できる内容だった。
■ まとめ
今年のアルゼンチン共和国杯は、雨の影響で「良馬場」発表ながらも、実際はやや渋った馬場コンディションで行われました。
ハンデ戦らしく最後は上位勢が横一線の大接戦となり、非常に見応えのあるレースとなりました。
そんな中、ミステリーウェイが松本騎手の見事なエスコートで押し切り勝ち。騎手・馬ともにうれしい重賞初制覇を飾りました。


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