2025年8月3日(日)に新潟競馬場で行われた 第25回アイビスサマーダッシュ(GⅢ・芝1000m)。
真夏の風物詩ともいえる“直線1000m重賞”は、今年も高速決着となり日本レコードに並ぶ速さでした。
本記事では レース結果・展開分析・注目馬の走り を振り返り、来年以降につながるポイントを解説していきます。
レース結果
順位 | 馬名 | 騎手 | 人気 | タイム 着差 |
---|---|---|---|---|
1着 | ピューロマジック | ルメール | 2番人気 | 0:53.7 |
2着 | テイエムスパーダ | 斎藤新 | 1番人気 | クビ差 |
3着 | ウイングレイテスト | 松岡正海 | 10番人気 | 1/2馬身差 |
勝ちタイムは 53.7秒に並ぶタイムで、2002年にカルストンライトオが記録した日本レコードに並ぶ高速決着。
レースの展開
スタート直後から予想通りハイペース。外枠勢が一斉に飛び出す中、テンの速さを活かしたテイエムスパーダが主導権を握りました。
中盤から外ラチ沿いを通った馬たちが優勢で、最終的にも外枠有利の結果に。
一方、勝ち馬のピューロマジックは中枠からスタート決めて押しては行かず、少し外には寄って行きはしたが無理せずスムーズに馬なりで外に出して行きました。
そして終盤に追い出し上がり一位の31,1の脚を使い見事差し切りました。
勝ち馬の分析
ルメール騎手にとっては新潟千直も、この馬に騎乗するのも初めてでした。しかし、海外で培った豊富な経験を活かし、落ち着いた騎乗で馬のリズムを崩すことなく、見事に勝利へと導く好騎乗を披露しました。
前走の走りを見る限り、逃げなくても十分に競馬ができる印象を受けた。加えて、大外枠から馬場のいいところを選ばず、あえて馬のリズムを優先した騎乗は、さすがと言うほかない。
2、3着馬の分析
テイエムスパーダ(2着)
1番人気に推され、果敢にハナを切ったものの、各馬にマークされて厳しい展開となった。
ウイングレイテスト(3着)
:前走でマイナス20kgと大幅な馬体減があり、今回プラス4kg戻したものの本来の状態にはまだ戻り切っていない印象。それでも、昨年59kgを背負って2着に好走したように千直は得意舞台。地力の高さで今回は3着を確保した形となった。
総評
2025年のアイビスサマーダッシュは、
- 外枠優勢
- 前傾ラップ
- 直線持続力勝負
という典型的な展開でした。
その中で勝利したピューロマジックは、ルメール騎手の好騎乗もさることながら、3枠6番という内枠を引きながら日本レコードに並ぶタイ記録での圧巻の勝利を飾りました。
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