【秋華賞2025】過去の傾向分析

3歳牝馬三冠の最終戦「秋華賞(GⅠ)」。春のクラシックを戦った馬たちが再び集い、秋の女王を決める注目の一戦です。

ここでは過去10年の秋華賞の傾向・データ分析から、今年の狙い馬を探るポイントをまとめました。


◆ 秋華賞2025の基本情報

  • 開催日:10月19日(日)
  • 開催競馬場:京都競馬場(芝2000m・内回り・Aコース)
  • 出走条件:3歳牝馬限定・定量(55kg)

京都芝2000mコース特徴

京都芝2000m(内回り)は、スタンド前の直線半ばからスタートし、1コーナーまでの距離が約309mと短いため、先行争いが激しくなりやすいコースです。下級条件では向正面でペースが緩み、息を入れた先行馬がそのまま押し切るケースが多い一方、秋華賞のように中盤も淀みなく流れると先行馬には厳しく、差し・追い込み勢が浮上します。

ゴール前の直線は約330mと短く、一見すると先行有利ですが、コーナーでの位置取り争いが激しく馬群で揉まれやすいため、数字以上に先行馬の消耗が大きいのも特徴です。持続力よりも“一瞬の切れ味”が求められるコースといえます。

また、3コーナーには高低差3.1mの坂があり、向正面から上り、3コーナー途中から下り坂になるため、この下りで勢いをつけてペースアップする展開が多く見られます。コーナーを4つ回る小回り形状のため、立ち回りの器用さと騎手の判断力が勝敗を分けます。芝質は冬場を除けば軽く、高速決着になりやすいことから、スピードと瞬発力が大きな武器となるコースです。

過去10年の人気別成績

人気着別度数勝率連対率複勝率
1番人気5-0-1-450.0%50.0%60.0%
2番人気0-3-2-50%30.0%50.0%
3番人気3-1-2-430.0%40.0%60.0%
4番人気2-2-0-620.0%40.0%40.0%
5番人気0-3-1-60%30.0%40.0%
6番人気以下0-1-4-1160%0.8%4.1%

上位人気馬の信頼度は高目で、6番人気以下の馬券内率がかなり低くなっており、比較的固めの決着に収まるのが秋華賞の特徴です。

前走レース別成績

前走レース着別度数勝率連対率複勝率
オークス6-1-3-1623.1%26.9%38.5%
紫苑ステークス3-5-0-406.3%16.7%16.7%
ローズステークス1-3-5-471.8%7.1%16.1%
その他のレース0-0-2-380%0%5.0%

オークスからの直行組は依然として安定した成績を残していますが、近年は紫苑ステークス組の台頭が目立っています。

かつてはローズステークスが主流のローテーションでしたが、近年は中山開催の紫苑Sをステップに好走する馬が増えており、ローテーションの流れが変化してきています。

 枠順傾向

枠番着別度数勝率連対率複勝率
1枠0-1-2-1505.616.7
2枠0-2-1-16010.515.8
3枠4-0-1-1520.020.025..0
4枠1-3-1-155.020.025.0
5枠0-1-0-1905.05.0
6枠1-2-1-165.015.020.0
7枠2-1-3-227.110.721.4
8枠2-0-1-266.96.910.3

馬場状態にもよりますが、1コーナーまでの距離が短いため、極端な枠(1枠や8枠など)に入った馬の成績はやや振るわない傾向にあります。

 脚質傾向

脚質着別度数勝率連対率複勝率
逃げ0-1-0-90%10.0%10.0%
先行1-0-2-293.1%3.1%9.4%
差し9-5-8-6210.7%16.7%26.2%
追い込み0-4-0-440%8.3%8.3%

差し馬の成績が圧倒的に良く、極端な追い込みでは届かない傾向にあります。そのため、中団あたりで脚を溜めて直線で伸びてこれるタイプの馬を狙うのが良さそうです。

 前走着順

前走着順着別度数勝率連対率複勝率
1着6-3-5-3911.317.026.4
2着3-0-2-1813.013.021.7
3着1-4-1-154.823.828.6
4着0-1-1-909.118.2
5着0-2-0-9018.218.2
6着以下0-0-1-51001.9

過去データを分析すると、前走で3着以内に好走していた馬が好成績を残しており、勢いを持って臨む馬が強い傾向にあります。

逆に、前走で着外に敗れていた馬の巻き返しは少なく、馬券に絡む確率はかなり低めです。

秋華賞で狙いたいタイプまとめ

  1. 前走が オークスor 紫苑Sで上位に好走
  2. 京都内回り適性・立ち回りの上手さがある馬
  3. 1〜5番人気の実力馬
  4. 中団から上がりの使える馬
  5. 前走着外の馬は軽視

◆ まとめ

過去の秋華賞の傾向を見ると、実績馬の好走率が高いのが特徴です。

特に、春のクラシックで惜しくも勝てなかった馬が、秋にリベンジを果たすケースも多く、まさに「雪辱の舞台」となっています。

そのため、春の実績馬には引き続き注目が必要です。

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