【京都大賞典2025】レース回顧

2025年10月〇日に行われた京都大賞典(G2・京都芝2400m)。

天皇賞・秋やジャパンカップを見据えた実力馬が集まった伝統の一戦は、見ごたえある展開となりました。

この記事では、レースの流れ、上位馬の走り、各馬の勝因・敗因分析を詳しく振り返ります。


◆ レース結果(上位3頭)

1着:2枠3番 ディープモンスター(牡7 57kg/騎手:浜中)

2着:3枠5番 サンライズアース(牡4 58kg/騎手:池添)

3着:4枠8番 ヴェルミセル(牝5 55kg/騎手:鮫島駿)

※タイム:2分23秒9(稍重馬場)


払い戻し金

単勝3 1,130円5人気
複勝3
5
8
330円
250円
1,660円
5人気
3人気
14人気
枠連23 680円2人気
馬連35 3,690円12人気
ワイド35 
38 
58 
1,280円
10,610円
9,850円
13人気
74人気
69人気
馬単35 8,770円30人気
3連複35899,940円207人気
3連単3 →58470,550円961人気

◆ レース展開分析

スタート直後は予想通りペースが落ち着き、すぐに隊列が決まり、ゆったりとした流れに。

逃げたのはサンライズアース、2番手にはプラダリアがつけ、人気のアドマイヤテラは中団やや前で折り合いを重視した運び。

向こう正面の登り坂手前でドゥレッツァが一気に2番手までポジションを上げ、ペースが上がると馬群は一団のまま直線勝負へ。

直線では瞬発力勝負となり、好位の内で脚を溜めていたディープモンスターが開いた内から鋭く伸びて差し切り、うれしい重賞初制覇を飾った。

2着には逃げてしぶとく粘ったサンライズアースが半馬身差で続き、さらに首差遅れて15番人気のヴェルミセルが、サンライズアースの後ろから伸びて3着に健闘した。


◆ 勝ち馬の勝因

勝ったディープモンスターは、スタートをしっかり決めていつもより行き脚がつき、内枠の利を活かして好位の内を確保。そのままロスなく内で脚をため、直線では持ち前の鋭い末脚を発揮して見事に勝利を掴んだ。

勝因は、まず一週前に自己最速の追い切りタイムをマークするほど状態が絶好調だったこと。それによっていつもより行き脚がつき、そして内枠を引き当てたことでスムーズに好位の内につけられた点が大きい。さらに京都外回りは直線で内が開きやすく、逃げたサンライズアースの悪い癖で外に膨れて内が空いたことも味方した。これらの条件が全て噛み合い、ディープモンスターの持ち味を最大限に引き出す完璧な競馬となった。


◆ 2着馬の敗因と評価

逃げ馬が不在だったことで展開的にはこの馬に向き、さらに開幕週の馬場でトラックバイアス的にも追い風となった。勝利こそ逃したものの、僅差の2着。

仕上がり面に不安を感じており、加えて距離もこの馬にはやや短いと判断して印を打たなかったが、それでも持ち前のしぶとさを見せた点は評価できる。


◆ 3着馬の内容評価

スタートでやや出負けし、中団やや後方の内で脚を溜める形に。道中はロスなく立ち回り、直線では上がり最速の脚を繰り出して3着に入線。

前走のリステッド競走では結果を出せなかったが、それ以前の重賞では安定した走りを見せており、今回も人気の盲点ながらしっかりと力を発揮。もともと上がりの速さがあるタイプで、展開と立ち回りが噛み合った見事な好走だった。


◆ 総評: 開幕週らしい内有利の馬場で明暗分かれる

今年の京都大賞典は、スローペースからの瞬発力勝負となりました。

上位3頭はいずれも内をロスなく立ち回った馬たちで、外を回った人気上位勢は惜しくも馬券圏内に届かず。

開幕週で馬場状態が非常に良く、直線の長さこそそこそこあるものの、坂のない平坦な京都コースでは立ち回りの巧拙が大きく影響した結果となりました。

京都大賞典は例年、ジャパンカップや有馬記念など秋の大舞台へ直結する重要な前哨戦。

今年もこの結果がどのように秋のG1戦線へつながっていくのか、各馬の動向に注目です。

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