夏競馬の締めくくりとして毎年行われる 新潟記念(GⅢ・芝2000m・新潟芝外回り)。
秋のG1戦線へ向けての重要な一戦であり、例年はハンデ戦だったが今年から別定戦に変わり、少なからず傾向が変わってくるかもしれないが、 過去10年の傾向データ をもとに、新潟記念の注目ポイントを整理していきます。
新潟記念の基本傾向
① コースの特徴
新潟芝2000mは外回りコースを使用し、スタート地点は2コーナー奥のポケット。最初のコーナーまでおよそ900mと長いため、序盤は各馬がスムーズに隊列を整えやすく、極端な位置取り争いにはなりにくいのが特徴です。さらに直線は日本最長の658mを誇り、末脚勝負になりやすい舞台。
開催最終週で馬場の内が荒れてくることが予想され、差し・追い込み勢に有利な展開になりそうです。
② 枠順傾向はそこまで気にしなくてもいいかも
過去10年のデータでは5枠の成績が振るわない一方で、3枠・4枠の成績は比較的良好です。
ただし「内枠・中枠・外枠」といった大きな区分で見た場合には、全体として大きな有利不利の差は見られません。
③ 一番人気は不振(ただし去年まではハンデ戦)
過去10年のデータを見ると、一番人気は【1勝】のみで、連対率30%、複勝率40%と信頼度は低めの成績となっています。
一方で、2番人気は【4-0-1-5】と安定した成績を残しており、人気順で見るならこちらの方が狙いやすい傾向が出ています。
④ 脚質は「差し・追い込み」有利
新潟外回りは直線が長く、スローペースからの瞬発力勝負になる傾向があります。
開催最終週で馬場の内が荒れてくることが予想され、差し・追い込み勢に有利な展開になりそう。
逃げ・先行馬は厳しく、最後に脚を使える差し馬を重視したいところです。
新潟記念2025想定上位人気馬
エネルジコ 牡3 56kg ルメール騎手
新馬戦から無傷の3連勝で青葉賞(GⅢ)を制した3歳馬。まだ底を見せておらず、今回は4ヶ月ぶりの休み明けとなるが、これまでの3戦すべてで上がり最速をマークしている点は大きな強み。
この舞台はまさにうってつけで、古馬との初対戦となるが大いに期待できる存在だ。
クイーンズウォーク 牝4 57kg 川田騎手
重賞3勝の実績を持ち、G1でもオークス4着、前走のヴィクトリアマイルで2着と安定感は抜群。馬格のある牝馬で、小回りコースでは苦戦することもあるものの、左回りの広いコースは得意としている。
今回は牝馬ながら57kgの負担を課せられるが、その実績と舞台適性を考えれば今回も好走が期待できる。
シランケド 牝5 55kg 坂井騎手
3連勝で中山牝馬ステークスを制し、続くG1ヴィクトリアマイルでもタイム差なしの3着と好走。
毎回安定して速い上がりを使える脚質からも、この舞台は間違いなく合っており、今回も期待できる一頭だ。
ブレイディヴェーグ 牝5 56kg 騎手未定
エリザベス女王杯を制し、さらにマイルチャンピオンシップや安田記念でも4着とG1の舞台で安定した走りを見せている実力馬。
今回の距離延長はプラスに働く可能性が高く、ここでも上位争いに加わることを期待したい。
コスモフリーゲン 牡5 58kg 柴田大騎手
現在2連勝中で前走は七夕賞を制し、勢いに乗っている一頭。ただ、脚質的に展開の助けが必要なタイプで、近走の勝利も展開に恵まれた面が大きい。
今回は相手関係が一気に強化されるため、力だけで押し切るのは難しそうだ。
まとめ
今年の新潟記念は別定戦となり、例年以上に豪華なメンバーが集結しました。まるでGⅢとは思えないほどの好メンバーで行われる注目の一戦です。
しっかり精査して予想を立て、レースも馬券も存分に楽しみたいところです。
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