2025年7月15日に盛岡競馬場で行われたダートグレード競走【マーキュリーカップ2025(JpnIII・ダート2000m)】は、地方・中央入り乱れる注目の交流重賞。ヒロシクン(岩手)とメイショウフウジン(JRA)の先手争いでハイペースになりました。
🔸勝ち馬:カズタンジャー(JRA)
スタート直後から押して押しての追走で、序盤は少し心配になるような手応えでした。しかし、途中からエンジンがかかると一気に加速。3コーナー過ぎからグングン脚を伸ばし、最後は前を行くクラウンプライドをきっちり差し切っての快勝でした。
斤量と展開を活かし、見事1番人気に応える初重賞制覇になりました。
🔸2着:クラウンプライド(JRA)
前が先行争いでやり合う展開になることを見越して、序盤は離れた3番手から追走。道中はリズム良く進め、3コーナー手前で早くも先頭に立ち、直線ではそのまま押し切るかに見えましたが、最後は勝ち馬に差されての2着となりました。
近走は結果が出ず苦しい競馬が続いていましたが、昨年このレースを制しているように、やはり盛岡競馬場との相性は良さそうです。今回の好走がきっかけとなり、復調の兆しをつかむ可能性は十分にあるでしょう。
🔸3着:ディープリボーン(JRA)
5番手あたりで流れに乗る競馬。勝負どころからジワジワと脚を使って前との差を詰めていきましたが、最後は前を捉えきれず、勝ち馬にもかわされ3着までという結果に。
斤量も55kgと軽く、先行勢がやり合う流れになったことで、ジリ脚タイプのこの馬にとっては展開的にも向くかと思われましたが上位の馬の力が上だった。
💡【マーキュリーカップ2025 総括】
今年のマーキュリーカップは、戦前から逃げ・先行勢が揃い、ハイペースは必至というメンバー構成。その読み通り、前半から速い流れとなり、差し・追い込み勢に有利な展開となりました。
そんな中、行き脚がつかないカズタンジャーにとっては、まさに展開がハマった一戦。斤量が軽かった点も大きな追い風となり、見事な差し脚で初の重賞制覇でした。今回はハンデ差に助けられた面もありますが、斤量差が縮まる今後の重賞でもどこまで通用するか注目したいところです。
また、2着に好走したクラウンプライドも、復調気配を感じさせる内容。惜しくも勝ち切れませんでしたが、この2着をきっかけに、再び重賞タイトルを手にしてくれることを期待したいところです。
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