2025年7月20日(日)に開催された小倉記念2025(GIII・芝2000m)は、ハンデと位置どりが鍵を握る一戦となりました。
🐴【小倉記念2025 回顧】
グラティアスが逃げを主張し、ハイペースの展開で1000m通過は58秒台。ただ、単独で飛ばしていたので2番手以降はミドルペース。
勝ったのは9番人気の紅一点イングランドアイズ(松若騎手)。道中4番手を進み、直線で抜け出す力強いレース運び。勝ちタイムは1分59秒9でした。
中団外追走していた3番人気シェイクユアハート(古川吉騎手)直線一度先頭に立つも最後1馬身3/4離されての2着。さらに1馬身遅れて中団追走から最後内をついて伸びてきた2番人気ディープモンスター(北村友騎手)が入った。
注目馬の結果と評価
1番人気に支持されたメリオーレムは見せ場なく9着に敗れました。
スタートから行き脚がつかず、序盤は後方からの競馬。直線では外に持ち出して追い上げを試みるも、まったく反応が見られず、最後まで良いところがないままゴール。
過剰人気気味ではありましたが、それにしても負けすぎな印象。夏負けの兆候が出ていた可能性も考えられ、馬体や気配に変化があったかどうか、今後の情報にも注目が集まります。
🐴【函館2歳ステークス2025 回顧】
同日開催の【函館2歳ステークス2025(GIII・芝1200m)】は、未知数の素質馬が揃い、波乱含みの一戦となりました。
勝ち馬とレース評価
地方競馬から中央へ移籍してきたばかりの9番人気エイシンディード(キング騎手)が好スタートを決め、そのまま逃げ切り勝ちを収めました
適性が不明だった分、馬券的にはやや盲点となっていましたが、これだけの走りができるなら今後も芝レースでの活躍が期待できそうです。
注目馬の結果
1番人気に支持されたブラックチャリス(浜中騎手)は、スタートから2番手でレースを進める理想的な展開。しかし、逃げた勝ち馬の手応えが最後まで衰えず、直線でも差を詰めることができずそのまま2着まで。
スムーズな競馬はできただけに、勝ち馬を褒めるべき内容だったといえそうです。
続く3着には、2番人気のカイショー。スタートは今回もひと息で、やや出遅れ気味。しかし二の脚を使って先団に取り付き、最終的には3番手を追走する形に。
そのまま最後まで位置取りを維持しましたが、伸びきれず1馬身3/4差の3着までという結果でした。
まとめ
小倉記念
本命に推した◎ハピは、馬場がさらに悪化するようなら一発も…と期待していましたが、思ったほど馬場が悪くならず、芝ではやや追走に苦労する内容。
ダートでは安定感抜群のこの馬ですが、芝中距離の流れではまだ課題が残る結果に。
対抗に推していた◯イングランドアイズは、1枠を活かした理想の競馬。道中もロスなくインで脚を溜め、直線でスムーズに抜け出す完璧なレースになりました。
斤量にも恵まれた部分はありますが、展開・位置取りともにまさに理想通りの走り。馬場状態も含めて条件が全て噛み合った会心の一戦だったといえるでしょう。
2着に入った▲シェイクユアハートは道中、自分のリズムを守り、最後までしっかり脚を使っての着順確保。勝ち切るまでは至らないものの、この馬らしい安定感ある走りでした。
3着に入った△ディープモンスターは、スタートをスムーズに決め、いつもよりも前目の中団につける積極的な競馬。トップハンデの58kgを背負いながらも、最後までしっかりと脚を使って粘り込み、力のあるところを見せてくれました。
本命馬にしていたハピは6着と残念な結果になりましたが三連単は見事的中し、満足のいく予想の結果となりました。
函館2歳ステークス
本命に推していたブラックチャリスは、スタートを五分に出て、道中は2番手で脚を溜める理想的なポジション取り。直線ではしっかりと反応し、鞍上の指示にも応えて伸びてはいたのですが、勝ち馬の決め手がそれ以上に際立っており、今回は「相手が強かった」と素直に認めるほかない内容でした。
一方、対抗評価をしていたカイショーはスタートはそんなに良くなかったがダッシュ力を活かし、行きたがるそぶりを見せながらも番手で折り合い、最後まで崩れずに3着に粘り込む内容は評価できるもの。
3番手評価にしていたクラディスティーナはスムーズなレースができず、6着という結果に。距離がもうちょっとあった方がいいのかもしれないですね。
ただしやはり、経験の少ない2歳戦は予想が非常に難しいと改めて感じさせられました。スムーズに競馬できるかどうかは運の要素も大きく、フラついたり、他馬に寄られたり、進路を確保できなかったりと、そうした「見えないロス」が勝敗を分けるだけに、予想段階でそこまで見切るのは至難の業ですね。
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