【北九州記念の回顧】

2025年7月6日に小倉競馬場で行われた【北九州記念(GIII)】。サマースプリントシリーズの重要な一戦として、短距離自慢のスピード馬たちが集結しました。今年は開幕2週目ということもあり、時計の出やすい馬場状態。例年以上に先行力と展開がポイントとなる一戦でした。

■ 北九州記念2025のポイント回顧

ハイペースを味方につけたヤマニンアルリフラが差し切り勝ち!

レースはクラスペディア(小崎騎手)が逃げを主張したため、前半600mが32.5秒のハイペースとなったことによって、最後はスタミナと末脚勝負に。勝ったヤマニンアルリフラ(団野騎手)は中団からの競馬。直線で馬場の外目を伸びて、見事な差し切り勝ち。展開をしっかり読み切った騎乗と、持ち味の末脚が光った一戦でした。

今回は過去最高体重となるプラス14kgの馬体重での出走となりましたが、パドックでの見た目は決して重たく映らず、むしろ体全体が引き締まって見えたのが印象的でした。数字だけを見ると不安材料にも思えますが、成長分と受け取ってよさそうです。

馬体の張りや歩様からも好調さはうかがえ、成長とともに力を付けてきている様子。今後に向けて楽しみが広がる一戦でした。

ヨシノイースターは展開ハマるも届かず2着

中団外目から徐々に進出し、直線外から伸びたヨシノイースターは半馬身差届かずの2着。小倉芝1200mでの安定した成績が続いており、今後もサマースプリントシリーズで注目したい1頭です。

後方から直線差してきたアブキールベイが3着

重賞連勝を狙ったアブキールベイは、馬体重が-12kgと大きく減っての出走。それでも直線ではしっかりと末脚を伸ばし、3着を確保しました。

道中は外々を回らされる厳しい展開。それでもバテずに最後まで脚を使えたあたり、地力の高さを証明する内容だったと言えるでしょう。

今回の結果は、展開や位置取りを考慮すれば評価できるもの。重賞で安定して力を出せることを改めて示し、今後も目が離せない存在になりそうです。

2番人気ロードフォアエースは直線一瞬見せ場があるも9着

2番人気に支持されたロードフォアエースは9着に敗退。道中は4番手の外という悪くないポジションからの競馬。勝負どころの手応えも良く、直線入り口では一度先頭に立つ見せ場を作りました。

しかし、そこからは伸びを欠いてズルズルと後退。最後は9着に沈む結果となりました。

これまで安定して連対を続けていた馬ですが、今回はまさかの大敗。夏の暑さが厳しい小倉競馬場という環境が、いつも通りのパフォーマンスを発揮できなかった原因かもしれません。


■ 総評:展開を読み切れるかが明暗を分けたレース

北九州記念2025は、ハイペースが影響し、差し・追い込み馬が台頭する結果となりました。先行力だけでなく、展開の見極めと馬場の使い方がカギとなることを改めて感じさせる内容でした。これから続くサマースプリントシリーズに向けて、予想するのが難しい夏競馬ですが、人気馬がコロッと飛ぶことも珍しくない分、穴党にはたまらない季節です。思い切って高配当を狙って的中できるようにしていきたいです。

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