【阪神JF2025】レース回顧

2歳牝馬の頂点を決める一戦、阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)。

将来のクラシック路線を占う重要なレースとして、毎年高い注目を集める一戦だ。

今年も例年通り、完成度・瞬発力・レースセンスが問われる内容となり、改めて阪神芝1600m外回りの特徴が色濃く表れたレースだった。


レース結果

着順枠番馬番馬名タイムオッズ
1着59スターアニス 牝2 478kg(0)
松山騎手 55.0kg  栗東・高野厩舎
1:32.6 (34.5)
5.0倍(2人気)
2着35ギャラボーグ 牝2 500kg(0)
川田騎手 55.0kg  栗東・杉山晴厩舎
1:32.8 (34.3)
1.1/4
7.2倍(4人気)
3着817タイセイボーグ 牝2 486kg(+16)
西村淳騎手 55.0kg  栗東・松下厩舎
1:32.9 (35.0)
クビ
11.5倍(6人気)

払い戻し金

単勝9 500円2人気
複勝9
5
17
200円
230円
260円
2人気
3人気
5人気
枠連35 990円5人気
馬連59 2,020円7人気
ワイド59 
917 
517 
710円
830円
780円
7人気
11人気
9人気
馬単9▶︎5 3,710円13人気
3連複59176,470円24人気
3連単9▶︎5▶︎1730,180円105人気

レース展開

スタートは3番人気のアルバンヌが出遅れてしまい、いきなり波乱の幕開けとなった。

外からローズカリスが積極的に押して先手を奪いにかかったが、内のヒズマスターピースがこれを譲らず、序盤から主導権争いが激化。前半3ハロン33.7秒という、このレース史上最速となるハイペースで流れる展開となった。

1番人気のアランカールはスタート自体は決めたものの、無理にポジションを取りに行くことはせず、最後方からじっくりと構える競馬を選択。これまでのこの馬のリズムを重視する形をとった。

直線に向くと、まずタイセイボーグが先に抜け出しを図るが、その外から2番人気のスターアニスが鋭い末脚を発揮。一気に差を詰めると、内からはギャラボーグも懸命に脚を伸ばしてくる。

最後はスターアニスが力強く抜け出し、2着のギャラボーグに1馬身1/4差をつけて完勝。ギャラボーグからクビ差遅れてタイセイボーグが3着に入線した。

1番人気のアランカールも大外から見せ場のある伸び脚を披露したが、さすがに位置取りの差が響き5着まで。位置取りの差が明暗を分ける一戦となった。


勝ち馬のポイント

 1着 スターアニス (2番人気)

スタート自体は決まったものの、外にヨレて他馬と接触するアクシデント。それでも慌てることなく中団でしっかりと折り合いをつけ、直線では外に持ち出して鋭く差し切る完勝だった。

これまで1200m・1400m戦しか経験がなく、過去は出遅れから二の脚の速さで挽回する競馬が続いていただけに、今回は距離延長による折り合い面、そして血統的な距離不安が懸念材料だった。しかし今回はスタートを決め、道中も無理なく折り合えたことが、直線での力強い末脚につながった内容と言える。


2、3着馬のポイント

 2着 ギャラボーグ (4番人気)

後方からの競馬となったが、ハイペースだったこともあり展開はこの馬に向いた。道中は終始ロスなくインを立ち回り、直線でも馬群を巧みに捌いて進路を確保。最後は上がり最速の脚を繰り出して2着まで追い上げた。鞍上の好騎乗も光り、持てる力を存分に発揮した内容だった。

3着 タイセイボーグ (6番人気)

今回はスタートを決めて中団のポジションを確保。終始外を回る形にはなったが、8枠スタートを考えれば致し方ない内容だった。直線でもしっかりと脚を伸ばしており、結果は3着。スタートを決めたことでレースにスムーズに参加でき、不利な8枠からの発走ながらも3着に入線した点は評価でき、力は出し切った一戦だったと言える。

人気馬の敗因

5着 アランカール (1番人気)

スタート自体は決まったものの、馬のリズムを重視した判断とはいえ、結果論としてはあそこまでポジションを下げず、馬なりで流れに乗せても良かったのではないかと感じる内容だった。

3〜4コーナーから徐々に進出していったものの、終始かなりの外を回される形となり、このロスの大きい競馬ではさすがに厳しい展開。それでも最後まで脚を使って5着まで追い上げてきた点は評価でき、改めて能力の高さは十分に示した一戦だったと言える。

今後の課題としては、やはり馬ごみの中で我慢しながら競馬ができるようになること。そこを克服できなければ大きなレースを勝ち切るには難しく、逆に言えばその点が改善されればG1級の素質は十分に秘めている。

6着 アルバンヌ (3番人気)

鞍上のレース後コメントによると、レースに気持ちが向いていなかった影響もあったのか、スタートはゆっくりとした出になり出遅れ。結果的に後方からインを立ち回る競馬となった。

直線では残り200mを切ってからようやく進路が開き、そこから追い出したものの時すでに遅く、6着まで。

今回は能力を発揮できないまま終わってしまい、内容的には「全く競馬をしていなかった」と言える一戦だった。


阪神JF2025 まとめ

今年の阪神ジュベナイルフィリーズは、前日の夜から当日の朝にかけて雨が降ったものの、その影響はほとんど見られず、レースが行われる頃には良馬場まで回復。馬場状態は内・前有利のままレースが行われた。

しかし、先行争いが激しくなったことでペースはかなり速くなり、結果的には先行勢にとって厳しい展開に。ハイペースになったとはいえ、後方からの競馬で大きく外を回される形になったアランカールにとっても、決して楽な競馬ではなかった。位置取りとコース取りの差が、そのまま着順に大きく影響した一戦だったと言える。

ただし、この一戦で能力の優劣が完全に決まったわけではない。展開や条件ひとつで着順は大きく変わる内容であり、来年のクラシック路線での巻き返しは十分に可能だろう。今後の成長と再戦が、ますます楽しみになるレースだった。

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