9月の阪神・中山開催では秋のGⅠに直結する重要なトライアルが続きます。
今回は チャレンジカップ(GⅢ)・ローズステークス(GⅡ)・セントライト記念(GⅡ) の3レースから、上位人気馬に隠れてチャンスを秘める「注目穴馬」を取り上げていきます。馬券のヒントにぜひチェックしてみてください。
チャレンジカップ(阪神芝2000m)注目穴馬
チャレンジカップは阪神競馬場の芝2000m内回りで行われるGⅢ戦です。コース特性としてスタート直後に急坂があり、道中は比較的落ち着いた流れになりやすいのが特徴。そのため直線の短さも相まって、瞬発力ではなく立ち回りの上手さとゴール前の坂を越えられるパワーが問われます。
例年は12月に行われるため少頭数になることが多いですが、今年は開催時期が9月に移動。これにより出走馬の層が厚くなり、頭数も揃う見込みです。結果的に、例年以上に混戦模様となり波乱含みの一戦になりそうです。
注目穴馬 イングランドアイズ 54kg 松若騎手 (想定7番人気)
前走の小倉記念では軽ハンデを味方に重賞初制覇を達成。
今回は斤量が3kg増となりますが、再び内枠を引ければ好位から運んで好走できるチャンスは十分にあるでしょう。
ローズステークス(阪神芝1800m外回り)注目穴馬
阪神芝1800mは、最初の3コーナーまでが665mと長いため、枠順による有利不利は比較的少ないのが特徴です。基本的な傾向は芝1600mと似ていますが、外回りコースを使用するため直線が長く、オープンクラスでも前半1000m通過が1分を超えるようなゆったりとした流れになりやすい傾向があります。
勝負のポイントは残り600mからの決め手。直線に入る手前から一気に再加速する展開になるため、スピードの緩急に対応できるかどうかが重要です。また開幕2週目で馬場状態が良く、3~4コーナーはカーブが長いので大外を回すと距離ロスが大きくなるため、できれば馬群の内で競馬が出来る馬が有利になりそう。
注目穴馬 ミッキージュエリー 55kg 岩田望騎手 (想定6番人気)
逃げるようになってから3連勝と勢いに乗っている。前走は開幕週の軽ハンデも味方にレコード勝ちを収め、確実に力をつけてきているのは間違いない。
もちろん、逃げられなかった時の不安は残るものの、まだ馬場状態が良いタイミングで走れるのはプラス材料。加えて馬格もあり直線の坂も苦にしないタイプで、ここでも十分にチャンスはありそうだ。
注目穴馬 タイセイプランセス 55kg 石橋脩騎手 (想定14番人気)
オークスでは11着と完敗だったが、やはり距離が長かった印象。2走前のフローラステークスでは直線で進路を塞がれる不利を受けながらも、再度伸びてオークス馬カムニャックに0.2秒差の3着。不利がなければ勝っていた可能性もあるだけに、この距離なら巻き返すチャンスは十分にあるだろう。
ただし、
初の関西輸送で馬体重が減らないか不安なのと、高速馬場が続くようだと後方からの競馬になりそうで、馬場状況の確認は必須になりそうだ。
セントライト記念(中山芝2200m外回り)注目穴馬
菊花賞トライアルとして行われるセントライト記念は、中山開催2週目に組まれており、まだ芝の状態が良いタイミングで行われます。そのため基本的には 先行馬が有利 な傾向が見られます。
レース展開としては例年、スローペースからのロングスパート戦になりやすく、最後まで長く脚を使える持続力が求められるのが特徴です。
さらに直線には中山特有の急坂が待ち構えており、瞬発力だけでなく パワーとスタミナを兼ね備えたタイプ が結果を残しやすい舞台となっています。
注目穴馬 ジーティーアマダン 57kg 岩田望騎手 (想定6番人気)
デビューから2連勝で皐月賞に挑戦したものの、初めて揉まれる形となり、しかも先行馬不利の展開の中で3番手を追走していたため大きく着順を落としてしまった。
マイペースで逃げることが出来れば今回は巻き返す可能性も十分に考えられる。
✅ まとめ
- チャレンジカップ:イングランドアイズ(内枠引けたらチャンス有り)
- ローズステークス:ミッキージュエリー(馬場の良い状態が続けば)
- セントライト記念:マイネルディアベル(自分の競馬が出来れば)
各レースで注目の穴馬をピックアップしましたが、最終的には枠順や当日のトラックバイアスを確認したうえで、馬券候補に加えるかどうかを判断していきたいと思います。
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