波乱のハンデ戦を制したのはコスモフリーゲン
2025年7月13日(日)に福島競馬場で行われた伝統のハンデ重賞【第61回七夕賞(GIII)】は、今年も波乱含みの一戦となりました。開幕3週目で、今週からBコースを使用だが馬場はやや内が荒れ気味。そんな中、展開とハンデ差が勝負を分けました。
鮮やかな逃げ切り!成長著しいコスモフリーゲンが重賞初V!
レースを制したのは、柴田大騎手騎乗のコスモフリーゲン(牡5・畠山厩舎)。前走の3勝クラスを完勝し、勢いそのままに挑んだ今回の重賞戦。相手強化でどうか…という不安もありましたが、それを吹き飛ばすような堂々たる逃げ切り勝ちを披露しました。
内枠スタートからスムーズにハナを奪うと、終始マイペースでの逃げ。ペースを完璧にコントロールし、理想的な展開に持ち込みました。
レース前から展開は向きそうだと見てはいたものの、正直ここまで強いとは想像以上。まさに勢いが本物であることを証明する内容でした。
このままいけば、さらなる上の舞台でも楽しみな存在になりそうです!
【ドゥラドーレス】自分の競馬はできたが惜敗──展開とハンデ差が響いたか
今回は大外枠という厳しい条件。スタートから終始外々を回る形になり、決して楽な競馬ではなかったが、馬自身はしっかりと折り合い、直線では持ち前の末脚を繰り出してきた。
ゴール前は接戦となり、勝ち馬とはアタマ差の2着。悔しい結果ではあるが、自分の競馬はきっちりとできていた。力負けというよりも、展開とハンデ差が明暗を分けた印象だ。
内容としては十分に評価できる一戦で、次走以降の巻き返しに期待したい。
3着には直線外から伸びてきたオニャンコポン──ようやく光が差す走り!復調の兆し見せた一戦
スタートをスムーズに決め、中団でしっかりと折り合いながら脚を温存。最後の直線では手応え十分のまま外に持ち出されると、鋭く伸びて前との差を詰めてきた。
ここ最近は成績が振るわず苦しい時期が続いていたが、この日の内容は見違えるような走り。着順以上に中身の濃い競馬で、状態の上向きを感じさせるレースだった。
小島師の中間のコメントでようやく去勢の効果が表れてきたと言ってた通りの結果でした。
📊【レース総評】
今年の【七夕賞(GIII)】は、先行有利な馬場でもなく、極端な差し馬場でもなく、「展開次第でどの脚質にもチャンスがある」非常にフラットなコンディションでした。
そんな中で勝利を手にしたのは、内枠(2枠2番)から好スタートを決めたコスモフリーゲン。序盤から無理なく先頭を奪い、マイペースに持ち込んだことが勝因の一つ。特に序盤で絡んでくる馬もおらず、3コーナーから直線にかけて理想的な形で進めることができました。
後方から差してきた馬たちも決して脚を使っていなかったわけではありませんが、コスモフリーゲンのペースが絶妙で、捕らえるには至らず。結果的には「展開・枠順」を活かした形での逃げ切り勝ちでした。
🔮【次走注目馬】
コスモフリーゲン:ハンデ恩恵はあったが、能力も確か。今後は斤量増でのパフォーマンスが鍵。
ドゥラドーレス:大外枠発走で終始外を回る競馬。展開さえ向けばいつ重賞を勝ってもおかしくない。
オニャンコポン:去勢明け4戦目でようやく腹調気配。まだ本調子ではないみたいなのでこれからに期待できる。
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