秋の京都競馬を代表する伝統の一戦「京都大賞典」。天皇賞(秋)やジャパンカップ、有馬記念へと繋がる重要なステップレースであり、毎年多くの実力馬が集います。
ここでは京都大賞典の過去8年(21年、22年は阪神開催)の傾向やデータをもとに、勝ち馬や好走馬に共通するポイントを解説していきます。予想の参考にぜひチェックしてください。
京都大賞典2025の基本データ
- 開催時期:10月5日(日)
- 施行条件:京都芝2400m
- 出走条件:3歳以上オープン・(国際)(指) 別定
京都芝2400mの特徴

京都競馬場の芝2400mは 右回りの外回りコース を使用します。スタート地点は1コーナー奥のポケットで、スタンド前の直線を目一杯使って先行争いが繰り広げられます。
1コーナーまでの距離は約600mと非常に長く、ゴール板を通過するあたりでおおよその位置取りが決まります。ここでペースが落ち着くため、同じ京都の芝2200mと比べると前に行った馬が有利になりやすいのが特徴です。
さらに大きなポイントとなるのが 3コーナーの高低差4.3mの坂。向正面から上り坂となり、3コーナー途中から一気に下りに変わるため、この下り坂でペースアップが図られるのが典型的な流れです。
最後の直線は約400mとやや長めですが、坂のない平坦コース。芝質が軽く、高速決着になるケースが多いため、 スピードと瞬発力が大きな武器 になります。
総じて、京都芝2400mは「スローからの瞬発力勝負」になりやすく、後方からの差し馬でも届かないことがしばしばあります。一方で、緩い流れを嫌った馬が3コーナーで早めに動く「マクリ」を打つケースもあり、その場合は一転して展開が大きく動くこともあるコースです。
京都大賞典 過去の傾向① 人気別成績
| 人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1番人気 | 2-1-2-3 | 25.0% | 37.5% | 62.5% |
| 2番人気 | 1-1-2-4 | 12.5% | 25.0% | 57.1% |
| 3番人気 | 1-1-1-5 | 12.5% | 25.0% | 37.5% |
| 4〜6番人気 | 2-5-2-15 | 8.3% | 29.1% | 37.5% |
| 7〜9番人気 | 1-0-0-23 | 4.2% | 4.2% | 4.2% |
| 10番人気以下 | 1-0-1-30 | 3.1% | 3.1% | 6.3% |
上位人気馬の信頼度は比較的高いものの、勝率自体はそれほど高くありません。一方で中穴人気の馬が好走する傾向が強く、大穴馬も「別定戦」としては健闘しているケースが見られます。また、このレースは実績馬が秋のG1に向けた叩き台として出走してくることも多いため、各馬の状態面をしっかりと見極めることが重要となります。
京都大賞典 過去の傾向② 年齢別成績
| 年齢 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 4歳 | 2-2-2-16 | 9.1% | 18.1% | 27.3% |
| 5歳 | 3-3-2-19 | 11.1% | 22.2% | 29.6% |
| 6歳 | 2-1-2-19 | 8.3% | 12.5% | 20.8% |
| 7歳以上 | 1-2-2-24 | 3.4% | 10.3% | 17.2% |
成績を見る限り馬齢は特に気にしなくてよさそう。
京都大賞典 過去の傾向③ 脚質・位置取り
| 脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 逃げ | 0-1-0-7 | 0.0% | 12.5% | 12.5% |
| 先行 | 4-4-2-18 | 14.3% | 28.6% | 35.7% |
| 差し | 3-2-6-30 | 7.3% | 12.2% | 26.8% |
| 追い込み | 1-1-0-23 | 4.0% | 8.0% | 8.0% |
基本的には先行馬が有利。京都外回りは直線が長いものの、極端な追い込み一辺倒では届かない傾向があります。好位で運べるタイプが狙い目です。
京都大賞典 過去の傾向④ 枠順
| 枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
| 1枠 | 2-1-0-6 | 22.2% | 33.3% | 33.3% |
| 2枠 | 1-0-1-9 | 9.1% | 9.0% | 18.2% |
| 3枠 | 1-1-3-7 | 8.3% | 16.7% | 41.7% |
| 4枠 | 2-2-0-8 | 16.7% | 33.3% | 33.3% |
| 5枠 | 1-1-1-9 | 8.3% | 16.7% | 25.0% |
| 6枠 | 0-1-0-13 | 0.0% | 7.1% | 7.1% |
| 7枠 | 1-1-1-13 | 6.3% | 10.5% | 18.8% |
| 8枠 | 0-1-2-14 | 0.0% | 5.9% | 17.6% |
開幕週の馬場のいい状態での開催なので完全に内枠有利になっている
京都大賞典 過去の傾向⑤ 前走ローテーション
- 宝塚記念組【4-3-5-10】
- 天皇賞(春)組【0-2-0-8】
- GⅡ組【1-0-2-19】
- GⅢ組【2-1-0-22】
- オープン特別・リステッド組【1-0-0-12】
宝塚記念からの直行組が好成績。格の高いレースを経験している馬が、実績通りの走りを見せる傾向が強いです。
京都大賞典 まとめ|過去の傾向から見える狙い馬
- 上位人気馬が馬券内に来る確率は高いが勝率はそこまで高くないので状態の見極めが大事
- 開幕週のためロスなく立ち回れる内枠有利
- 脚質は先行有利
- 年齢は特に気にしなくていい
- 宝塚記念直行組を重視
今年の京都大賞典も、実績馬が順当に馬券内にくる可能性が高いレースといえるでしょう。データ傾向を押さえつつ、馬場状態や展開も加味して予想を組み立てるのがポイントです。


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